07-08ワールドカップリザルト

08年2月9日ガルミッシュ・パルテンキルヘン男子スラローム

ラインフリード・ヘルプスト完全復活。
1本目、2本目ともにラップタイムで文句なしの優勝。

コース状況はかなり硬いバーンで、映像を見ていても「カリカリ」というハードなエッジング音が聞こえていた。
ターンをコンパクトに決めて、直線的に攻めきれないと勝てないレースだったと思う。
逆に攻めきれれば、滑走順が比較的遅くても上位に入ってくるチャンスがあったということもいえる。
実際、50番以降のゼッケンから3人が2本目に残っている。

攻める必要があるとは言ったが、上体だけ突っ込みすぎても前につんのめって転倒する選手が目立った。
特に後半コース上ミゾができてくるとそういった場面が増えていたようだ。
あくまで、前後左右ポジションが安定していないと結果を残すことができないということだと思う。
(ビグマルクはそういう意味では反面教師に見える)

そんな中、ヘルプストはほぼ完璧なポジションを保ち、ポールに対してタイトなラインを保持して攻めきった。
とにかくポールより外側にあふれない、ポールより下にラインが落ちない。実に「お見事」といいたくなる滑りであった。M・ヒルシャーもミゾの上でつんのめるまでは非常に良い滑りであった。

もちろん、硬い雪面に対してとらえが早く、全くブレがないブリザードスキーの性能も見えたのではないかと思う。
私が見てA社やF社のスキーには多少のブレが見られた。

<ブリザード本国サイトの記事より>
09.02.2008 ラインフリード・ヘルプストが新しいスキーでガルミッシュのスラロームを制す!

オーストリーのスラロームスペシャリスト、ラインフリード・ヘルプストはガルミッシュ・パルテンキルヘンで
05-06シーズンの志賀高原(焼額山)に続く二度目のWC勝利をおさめました。
Blizzardチームのレーサーとして、マンフレッド・メルグとイビツァコステリッチを抑えての勝利です。

澄んだ青空とバイエルンの冬の太陽の下での二本目の競技後、ヘルプストは栄光に輝いていました。
「もう信じ難いほどです、今日私はついに自分の能力を示すことができました」と、
目にみえて高揚した29才(=ヘルプスト)が言いました。

一本目でコース最速タイム、オリンピックの銀メダリストは二本目の滑走前にメルグ(一本目二位)に対して100分の45秒差のリードをつけていました。
二本目でも彼は再び最速のタイムを記録しました。
ヘルプストは、長年のメインスポンサー(Blizzard)に特に満足していました。
「皆、驚くべき仕事をしました。新しいスキーとビンディングは本当にすばらしい」
ヘルプストは勝利の後、賛辞を送った。

2006年夏にサッカー中ひざ靭帯断裂の怪我を負ってしまったヘルプストですが、
昨年キッツビューエルでワールドカップサーカスにセンセーショナルな復帰をしました。
その後、オーレ世界選手権への予選も通過しました。
「ブリザードは、怪我をしていた時でも私を支えてくれました。今、彼らにお返しができる」彼の発言です。
ヘルプストにとっては、日本の志賀高原後の2度目の勝利ですが、
彼とBlizzardのレースチームが思い通りにやるならば、さらに勝利をおさめるでしょう。


「1st-2nd」欄
1本目より2本目の順位が上:△
1本目より2本目の順位が下:▼
Pos Bib Name Nat 1st 2nd Total Time 1st-2nd
1 15 HERBST Reinfried AUT 50.97 51.03 1:42.00 =
2 7 MOELGG Manfred ITA 51.42 51.23 1:42.65 =
3 14 KOSTELIC Ivica CRO 51.75 51.43 1:43.18
4 8 DEVILLE Cristian ITA 51.77 51.52 1:43.29
5 6 LIZEROUX Julien FRA 51.56 51.74 1:43.30
6 46 DRAGSIC Mitja SLO 52.00 51.36 1:43.36
7 12 LIGETY Ted USA 52.06 51.34 1:43.40
8 29 BROLENIUS Johan SWE 52.05 51.89 1:43.94
9 54 VALENCIC Mitja SLO 52.89 51.40 1:44.29
10 41 HARGIN Mattias SWE 52.15 52.26 1:44.41
11 3 RAICH Benjamin AUT 52.54 51.88 1:44.42
12 19 VAJDIC Bernard SLO 52.32 52.18 1:44.50
13 24 THALER Patrick ITA 52.47 52.06 1:44.53
14 34 TREJBAL Filip CZE 53.00 51.60 1:44.60
15 21 ROCCA Giorgio ITA 52.61 52.07 1:44.68
16 27 LAHDENPERAE Anton SWE 53.03 51.66 1:44.69
17 2 NEUREUTHER Felix GER 51.75 53.01 1:44.76
18 35 HOERL Wolfgang AUT 52.53 52.24 1:44.77
19 25 MINAGAWA Kentaro JPN 52.92 51.88 1:44.80
20 30 HANSSON Martin SWE 53.22 51.94 1:45.16
21 40 RAZZOLI Giuliano ITA 52.88 52.37 1:45.25
22 10 LARSSON Markus SWE 53.11 52.27 1:45.38
23 48 LEINO Jukka FIN 53.43 51.97 1:45.40
24 52 KRYZL Krystof CZE 53.03 52.53 1:45.56
25 5 GRANGE Jean-Baptiste FRA 52.26 53.39 1:45.65
26 36 ALBRECHT Kilian BUL 53.40 1:00.32 1:53.72
27 70 WANNINGER Christian GER 53.43 1:23.77 2:17.20

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