異端審問所(変わったグッズの試験)

2006年1月6日
Zardoz Notwaxを試す

06シーズン、私には時間が無かった。特に、年末年始は夜遅くまで仕事。シーズン初すべりも大晦日に数本程度。
当然念入りなチューンアップなど行う時間は皆無であった。
そこで半分破れかぶれでZardoz Notwaxなるものを試してみようと考えたのだ。

パワーライドとパンフレット

これは液体テフロンを塗布するというもので、パラフィンのワックスとは根本的に性質の異なるものだそうである。
だから「Notwax」という名称なのだ。
こんな非常識な(革新的な)モノを考えるのはやはりアメリカの人で、日本の輸入代理店はエバニューという会社である。
パッケージやWEBサイトの説明書きがまた、英語直訳的でアメリカンな雰囲気に満ちていてかなり味がある。


エバニューの商品紹介サイト


説明を要約すると、
パラフィンのワックスは滑走面に「へばりつく」のに対して、このノットワックスは液体で「染み込む」。
故にパラフィンよりも持続性が高いのだ。
また、低温の状況下(-12℃程度)ではパラフィンと同程度、それより高温になると滑走性・持続性ともパラフィンより優れているそうだ。


今シーズン年末年始は全国的に寒波に襲われ、私のいる苗場も連日−10℃近くまで冷え込んでいた。
大雪といわれてつもるのはさらさらのパウダースノー。
恐らくはもう少し温度が高いほうが滑ってくるのではないかと思った。


さらにレースの実戦で使ってみた。
プリンスカップの第1戦(軽井沢)である。
意図的に使ったというよりは、「それしか使えなかった」というのが正確なところであるが…


ところが、布教活動のページで記述したとおり、このときはかなり冷え込んでいて朝の時点で−13℃。
日中も−10℃以上にはならないという最近珍しい低温下でのレースであった。
こうなると、テフロンのアドバンテージはなくなり(かといってパラフィンのアドバンテージもないが)最終的には滑走面が如何に滑らかに仕上がっていたかが滑走性を左右したようだ。
こうまで寒いと雪の結晶が引っかかってくる感じなのだ。
説明書きで自信満々な「Notwax」も良く見ると滑走面は滑らかに仕上げるよう書いてあった。
そういえば私、5月の和田小屋合宿から滑走面の手入れをしていませんでした!
皆様が試してみるときは、滑走面をストーンマシーンにかけてから塗布してみることをお勧めする。


このNotwaxをベースとして、その上にパラフィン系のレーシングワックスをホットワクシングするとすごく良いらしいので、次回はその結果をご報告したい。

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