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布教活動過去ログ(06年1、2月)

上から時系列順に記事が並んでいます。
最新の記事は画面下にありますのでスクロールしてみてください。

2005年12月31日
苗場で初すべり

今シーズンは苗場でお仕事となり毎日ゲレンデを眺めながら、仕事でバタバタしているうちに気がつけば大晦日。


せっかくスキー場にいるのだから年内に一回は滑っておこうと考え、何とか数本リフトに乗ったのだった。
大雪と報道されていた通り雪は激しく降り続き、フリー滑走で感覚を思い出そうと考えていたが、正直言ってよく分からなかった
板は昨年から使っているリーゼン用なので、黒犬靴160の試験という性格が強い滑走になった。
ずいぶんしっかりしたブーツなのでどうなることかと思ったが、案外初代黒犬と比べても違和感はないと思った。
(あくまで私の感覚なので、敏感な方は気になるかもしれない)
それにしても履いたり脱いだりが大変なブーツではある。
特に脱ぐときは外気で冷えているのでシェルがガチガチになり、かなり気合がいる。


そして年は明けた。


2006年1月1日
苗場道場Kにていきなりスラローム

06年元日

大雪でげんなりしていたが、2006年のスタートは好天であった。


それまでの荒れっぷりがうそのように晴れたのであった。
この日は午後に少し時間が取れたのでスラロームの修行を少し行った。
たまたまリーゼン(大回転)の板を履いていたので、それでスラロームセットに入ったが、まあなんとかなるものだ。


でも最新のスラ板でやってみたいのが人情というもの…
道場Kの親分にそんな話をしてみると、
「弘法、筆を選ばず」
「昔は2mの板でやってたじゃねーか!」
そりゃそうなのだ。


そのあと3日にリーゼンの修行をこれまた少しおこなった。


2006年1月6日
軽井沢でプリンスカップ第1戦

例によって平日レーサーの教祖は、平日レースであるプリンスカップにエントリーしたのであった。

軽井沢第1戦一本目ゴールエリア

前日は苗場にいたわけなのだが、やはり大雪であった。
埋没した車を掘り出すのに2時間以上かかった。
もうそれだけでぐったりである。


群馬経由、上信越道で軽井沢に向かったのだが、群馬県内は本当の山沿いを除いて積雪など無く、ほんの数十キロ離れるだけでこんなに違うものかと感じる。
軽井沢も例年よりは少し多いかな?と思う程度で、大雪で大変そうな様子は全く無い。
新潟県の雪を少し分けてあげたくなるのであった。
ところが、気温は極めて低く、朝方は-13℃、日中でも-10℃程度と冷え込んでいた。
このため、皆さんスキーが滑らないと嘆く声が多かった。
確かにターンに余裕があったような…


一本目はゲート数が多めでターンテクニックを要求されるセットであった。
画像は一本目のセットをゴールエリアから撮影したものだが、結構たくさんのゲートが立っているのが見えると思う。
このレースまで大回転の練習は5本程度。それも大雪ふかふかの苗場での5本である。
雪質が違いすぎて感覚ができてこない。
ただ幸いしたのは軽井沢のバーン状況が「良い」方向に違っていたということだ。
バーンは固めだが、エッジはグリップするという感じ。


去年からALL二本制になったが一本目の上位30人までが二本目スタートできるというワールドカップと同方式になっている。
まずは二本目に残るかどうかが問題だ
セカンドカットされるのではないかと、かなりびびりながら滑ったが、一本目は26位(同タイムで2人)で何とか二本目に進出できた。
昨年、斜面の変わり目からターンに遅れだして結果転倒し板を曲げてしまったのを思い出し、かなり警戒した(安全度の高い巻いた)ラインになってしまった。

軽井沢写真見本に群がる人たち

二本目はうって変わって、「これでいいの?」と言いたくなるようなシンプルな旗門構成のスピードセットになった。
そういえばスルーゲートがひとつも無かったような…
行け行け!ドンドン!型セットですね。


私の場合二本目も、やはり斜面の折れ目で警戒しすぎていたような気が…
ともあれ二本目終了時点で順位は25位とひとつだけ良くなったのであった。
まあ、練習もしていなかったし、よしとするか!
飛び賞は10位ごとであったので25位では何もなし。
最後のじゃんけん大会もあえなく敗退で、参加賞のアミノバイタルのゼリーが唯一の戦利品であった。



昨年からプロカメラマン(水谷氏)が滑りをデジタルで撮影するという企画をやっていたが、今回はざっとプリントアウトして掲示するというサービスも行っていた。


←写真に群がる参加者達。
自分の姿を見て、「ああでもない、こうでもない」と盛り上がっていた。


2006年1月16日
苗場でプリンスカップ第2戦

今回は毎日見ている「ホームゲレンデ」苗場でのレースである。
豪雪だ、雪崩だと騒がれた新潟県だが、14日には雨が降りザラメ雪になり、15日は放射冷却現象でカリカリのハードバーンが出来上がっていた。
わずか数日の間に一シーズンで経験するあらゆる雪質に変化したというわけだ。
こうなるとワックスなどに関して悩むだけムダだという気になってくる。
まあ、何もしないというのも能がないので、低温用のパラフィンワックスをさらっと塗っておいて、温度が上昇したときに備えてZardoz Notwaxを持っていった。

苗場第2戦スタートインスペ前



以前にも言ったが、プリンスカップは結構晴天率が高い。
今回も朝一番はもやがかかっていたものの、どんどん日差しが強くなっていった。


左はインスペ直前のスタート地点の画像だが、雪が多く地形が例年と変わっているのが分かるだろうか。

苗場一本目スタート直後

一本目スタート直後。



雪が多いので、右側の木の枝が雪面にかなり近づいている。
リフト降り場の屋根から落ちた雪が大量に積もってコースがうねっていた。
インスペクション時点ではまだハードバーンのままでかなりカリカリであった。

苗場一本目斜面変化?

一本目中間の斜面変化部分。



ここは夏道が横切っているので、例年二段階に斜面が折れて難易度が上がり勝負どころとなる。
…はずなのだが、大雪で凹部分に雪が積もって段差が小さくなっていた

Zardozを塗ったソール


自分がスタートする頃にはどんどん日差しが強くなってきてレーシングワンピのままでも平気なほどになった。
こうなると雪はどんどん緩んできて3月のような状況だ。


ここで思い切ってZardoz Notwaxを塗ってみた。
液体テフロンがソールに広がってピカピカになる。
見ていると気分もよくなる。

リングがない!

インスペ後何本かフリー滑走して、ふと気がつくと片方のストックからリングが脱落していた。
傘型のリングがどうして?と思ったが無いものはしょうがない。


この日は他にもスポーツドリンクを買ったのにポケットから気づかぬうちに落ちてしまったりと、何かにつけて「落とす」日であった。


さらに一本目のセットは、軽井沢での二本目のように非常にシンプルで流れのスムーズなものだった。
これが私のとっては幸いしたのかもしれない。
一本目が終わって、順位を見ると…4位…?!
(かつてプリンスカップで見たこともねえ良い順位だ…!)


ラインを重視していったら、結構エッジに乗れていたような気はしたが、まさかそんな順位だったとは!
神は微笑まれたのだ。
久々の一桁リザルトにちょっとにやける私。
ただ、トップ3はいつもコンスタントに結果を残す方々なので、表彰台はかなり可能性が薄そうであった。

苗場2本目斜面変化

さて、二本目のセットであるが、一本目とはうって変わって斜面変化の強い地形を選んで、そこにリズムの変わるセットを立てるという感じであった。
ぐんと難易度が上がった印象だ。



左の画像も、一度登りになるようなところを通過すると急に斜面が折れて、その下は微妙に旗門が振ってある。
どのくらい突っ込むかすごく悩む振り方であった。

苗場2本目スルー

その下はスルーゲートが設定されており、ここでスムーズにスピードをつなげられるかが勝敗を左右すると見た。
そこからあとはゴールまで緩斜面なのでスピードが乗らなかったらもう挽回不可能である。


二本目も終わってみれば最終的にはひとつ順位が落ちて5位におさまっていた。(二本目タイムは7位。それでも一桁である)
リング・ドリンクに続いて順位までひとつ落としてしまった。
ただ、こんなに良い順位は本当に久しぶりで、前日までちょくちょく修行(ポールトレーニング)した成果ではないかと思う。


ちゃんと修行すると、ちゃんと答えてくれる板がブリザードなのである。


2006年2月6日
焼額山でプリンスカップ第3戦

2月に入りプリンスカップも3戦目。
志賀高原の焼額山である。
前回の苗場で5位に入り、今回も一桁順位目指してがんばるのだ。
越後湯沢から車で志賀高原を目指したが、ルートは一旦石打まで行き山を越えて豪雪報道で一躍有名になった津南町に出て⇒栄村⇒飯山⇒中野⇒志賀高原という設定で行った。
ところが、最短の十二峠は雪崩を警戒して21:00から7:00の間は通行止めで、ひとつ北側の大沢を越えて行くルートになった。
津南に出るまでの山道は国道以外はほとんど雪に埋没しているのではないかという状態で、カーナビゲーションがショートカットのルートを指示していても道の跡しか見えないという箇所がいくつもあった。

焼額山第3戦インスペ_スタート直下

この日の焼額山は朝方気温が-18℃(!)だったようで、1戦目の軽井沢を思い起こさせた。
ここまで寒いと踏んだ雪がキュッ、キュッと鳴るなんてカワイイものではない。
雪の結晶一つ一つが鋭く尖っているのであろう。
実際、インスペで横滑りしても引っかかるのが分かる。
インスペ中、一度本気で転びそうになってしまった。
細かいが凶悪な雪の結晶なのである。


今回のコースはいつもの唐松コースではなくて、そのまた端に位置する白樺コースであった。
確認しない私も悪いのだが、どうせいつもの場所だろうと思ってインスペ開始時間も少し過ぎたあたりで、いつもの唐松コースを見るとインスペをする人たちはおろかポールも一本も見当たらない。
あわてて受付で配っていたタイムスケジュール表をよーく見ると、裏側に「今日の大会コースとそこまでの行き方」が掲載されていた。
見ると、一本リフトに乗り次にゴンドラに乗って山頂まで上がって、そこから一番端に向かって滑っていく…とある。


「.........」
仕方ないので指示通りゴンドラに乗ってスタートに向かった。


画像はスタート直下からコースを見下ろしたものだが、ずいぶん遠くまで見渡せる。

焼額山一本目斜面のうねり




おおむね平坦なコースなのだが、一部微妙に凹凸があった。
左画像はそのような凹凸のからめてセットされたポール。


そんなに難しくなるというほどのことは無かったと思う。

焼額山一本目ゴール前



ゴール脇から斜面を見上げたところ。


前半三分の二を過ぎると、コース幅が急に狭くなって、最後ゴール前はやや斜度がきつくなる。
今回なぜか最後の最後にスルーゲートがあった。


さて、一本目を滑るとひとまず8位に入っていた。
プリンスカップは一本目と二本目で順位があまり変動しないのが特徴である、連続一桁入賞も現実味を帯びてきた。
しかも、トップとは約5%差のタイムで、修行しておくと自身のレベルも上がるということがはっきりした。

2本目インスペスタート直後



一本目が終わって二本目のインスペが始まる頃には日差しが出てきて晴れてきた。


しかし、温度上昇で雪が緩んできて板が滑り出すのではないかという淡い期待は見事に打ち砕かれた。
依然として異様に気温が低いのだ。
雪もいかにも引っかかりそうな感触だった。

当然苗場の時のように、Zardozを塗るというわけにはいかない。
このような環境下では「ワックスを如何にはがすか?」ということが肝要であった。

ちょっと登ってストンと落ちる



二本目のセットでは画像のように、少し登るようにしてすぐにスルーゲートを下っていくという部分があった。
インスペではどうなってしまうのかと思っていたが、実際にレースで滑ってみると思った以上に普通に滑れてしまった。


私はやや警戒しすぎて遠回りになってしまったか?

焼額山二本目斜面変化手前



最後、ゴール前斜面に入る部分はこんなに狭くなっていた。
斜面も落ちているため、これから入るゲートの次のゲートまでしか見えない。
ただ、ここを過ぎると普通のオープンゲートのセットになる。


さて、二本目は基本ポジションの保持に気をつけて自分で「攻められる」と思ったところはドンドン突っ込んでいった。


二本目のタイムは順位がひとつよくて、7位であった。
これで順位を少しまくれるかと思ったが、一、二本合計で一本目7位の方と同タイムとなってしまった。
それでも一桁順位である。
6位以上なら表彰ありだったが、それには届かなかった。


まあ昨年の状況からすれば大幅改善ということでひとまず満足。

ゴンドラ内のシグマタイタン9


●おまけ●


ブリザードのファットスキーであるシグマTitan9が車に積んであったので、レース終了後に乗ってみた。


ファットスキーとは深雪用の幅広スキーである。
バックカントリーに好適とされる。


なんとゴンドラのスキーラックにはまらず、搬器内持込となった。
この日の焼額山はピステンががっちり入っていてほとんど未圧雪の箇所はなく、本領発揮とはいかなかった。
普通の整地ゲレンデではのっそりとした反応のスキーである。
Rの大きな弧でカービングすることもできる。


また後ほど本領発揮できそうな環境に持ち出してみよう…。


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