2006年3月12日
八海山麓スキー場にてアカデミカカップGSレース
ブリザードMジャパンオーナーVS教祖対決!?
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ブリザードを強力に布教している人物にアカデミカスキースクールの中村氏がいる。
このスクールはイタリア式のレーシングスキーを教えるとのことで、拠点は峰の原とこの八海山麓である。
この日は八海山麓でリーゼンの大会があった。
私もシーズン中に中村氏に会いに行こうと思い、エントリーしたのであった。
ところが当日は朝からシトシト雨降りで、いやがうえにもテンションは落ちてくる。
レースはなぜか午後からとのことで、午前中はポールトレーニングが出来るという。トレーニングつきのレースとは珍しいなあ…と思いつつ現地に到着。
ゲレンデを見ると上側が完全にガスっている。これでまたテンションが下がるが、せっかく来たのだからとがんばることにする。
さらに、到着したのが9時半くらいだったのだが、なにやら「前走スタートします!」という放送が!!
レースは午後からじゃなかったの!?私遅れちゃったの?
恐る恐る受付を見つけて聞いてみると、午前中は別の大会をやっているとのこと。(あーびっくりした…)
ところで、受付で名前を申し出ると…
「教祖さん来ましたね」
(なんで知ってんの!)
多分中村氏が触れ回ったに違いない。
中村氏は、というとポールトレーニングのバーンにいた。
久しぶりですね…などと話しかけると、なんとブリザードマーケティングジャパンのK刈氏も来ているとのこと。
「表彰でプレゼンターなどやるんですか?」
「いえ、レースに参加しますよ。気合入ってます!」
(おおっと!ブリザードMジャパンのオーナーVS教祖の対決か?!)
と、ゲレンデを見るとK刈氏の姿が!
聞けば、レースなど25年ぶり(!)とのことで、これはますます負けるわけにはいかないゾ!と変な闘志を燃やすのであった。
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インスペ前にK刈氏と話した。
前日、志賀高原WCでブリザードを使うヘルブスト選手の優勝を目の当たりにして、すっかり興奮気味、ミーハーノリで面白いお話を伺った。
ヘルブスト選手は急にレースで活躍しだしたので、本人もまだまだ戸惑いが多いようで、その辺もなかなかに「イイヤツ」という雰囲気を出しているようだ。
ISPO(国際スポーツ見本市)で、ツーショット写真を撮っておいたら、直後のトリノ五輪で銀メダルを獲得して感動したとか、志賀のWCで優勝した直後に帽子にサインをもらったとか…
なにより、ナショナルチームを外れてヘルブストにブリザードのレーシングディレクターのディエーター・バーチが、「お前、ブリザードはいてみろよ」ってな調子でとりあえず使わせていたら、あれよあれよという間に驚きのサクセスストーリー!
世の中、こんないい話がまだあるのだ!
さて、左画像のようにスタートはテントもないシンプルな作り。
ちなみにコースは最初にやや急斜面ですぐに緩斜面に入り、ウエーブがいくつも入った中盤を過ぎると、最後にちょっと斜面が落ちてゴールになる。
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朝の雨がみぞれ気味になった頃に一本目のインスペが始まった。
スタート周辺はガスで真っ白。
ガスの状態はめまぐるしく変わり、このようになんとなく見えるようになることもある。
これはしかし、かなり見通しが利く状態。
ガスが濃いとやっと2旗門が見える程度。
前走者がスタートしても2旗門くらいで霧のかなたに消えていった。
その先は全く見えなかったのだ。
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中盤の緩斜面。
緩斜面といっても細かくウエーブ上にうねっていて、幅も広くなったり狭くなったり細かく状況が変わる。
中ほどまで降りてくると、大体見通しがきくようになってくる。
実際は、インスペの時に比べて、実際に自分が滑るときにどのくらい「荒れ」てくるかが重要で、予測がつかない分、咄嗟の反応が試される。
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ゴール前の斜面が落ちるところ。
この直前はちょっとコンプレッション気味の棚状のコースになっていた。
協賛各社のバナーが立てられている。
当然、我らがブリザードのバナーもありますよ。
さて、私はというと、一本目は男子(一般)組の3位につけた。
やはりスタート直後はガスっていて、それでも3旗門程度は見えたものの、どうも警戒して滑ってしまったようだ。
二箇所ほど大きく掘れていた箇所は外を回ったりした。
タイムに関しては結構皆さんばらつきがあり、1分前後の方が多く、50秒台は早い方という感じ。
ちなみにオーナーK刈氏はマスターズ男子で5位につけていた。
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一本目終了後に、皆さんが休憩したレストランの前に立てられたレース参加者のスキー。
かつてこんなにブリザードの多い光景を見たことはない。
このほかにGSRを持っていた人もいた。
この頃には雨は完全に雪になっていて、雨でぬれた身体を強烈に冷やしてくる。
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今度は吹き付ける雪の中、二本目のインスペ&レース。
ガスは相変わらず。
皆さん心の中で思っていたであろう。
「自分が滑るときは晴れてくれ!」
二本目は一本目に比べて少し振り幅が少なくなった。タイムも2〜3秒早くなる人が多かったようだ。
私はというと、二本合計で何とか2位に上がることができた。
うーむ、やはり勝つのは難しい。
K刈氏も「ちゃっかり」とは言いながら、マスターズクラスの中でしっかり3位に順位を上げていた。
二人とも表彰台である!
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マスターズ男子表彰。
左から八海山麓校長の斉藤氏、優勝者、二位入賞者、そして三位のK刈氏。
赤い帽子にはヘルブストのサインが入っていた。
ちなみに賞状はイタリア語で書かれていて、校長の斉藤氏が独自に「翻訳」して読み上げていた。
読むたびに文面が変わるのはご愛嬌。
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一般男子表彰。
左から八海山麓校長の斉藤氏、優勝者、二位入賞の教祖、そして三位入賞者。
手前味噌でスミマセン。
たくさん商品をいただいてしまったが、実はそのあとのじゃんけん大会で「八海山」の一升瓶をもらったのが一番うれしかったりして…
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最後にK刈氏によるブリザードの布教の時間。
ヘルブストの五輪銀メダル、志賀高原WC優勝から、日本国内でも実績が上がり始めているという話。
やはり、レースは楽しい、という話。
今回のレースも上位にブリザードユーザーが多く、その実力を示せたのではないだろうか。
最右がK刈氏。中央がオフシーズンに布教をしている中村氏。最左が斉藤校長。
斉藤校長はフォルクル・マーカー・テクニカを布教する。
今回はアカデミカスクールの親睦レースに乱入してしまったような格好になったが、楽しませていただきました。
午後からのレースだったので、終わると日が暮れて時計を見たら午後6時。
長い一日であった。
翌日はプリンスカップ第5戦である。
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