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2006年4月22・23日
ARAIリゾートにてicetee cup

もう今シーズンはレースなしかなあ…と思っていたものの、知人の方からのお誘いで急遽「icetee cup」なるレースにエントリーしたのであった。
これは子供から大人まで、健常者はもちろん、ハンディキャップスキーヤーも同一の大会に参加できるという実に「バリアフリー」なスキーレースなのだ。
種目は大回転である。
何といっても借りているアパートから車で15分という至近距離。
しかし、受付が7:30〜8:00と非常に朝が早い。
近くてよかった。

一本目インスペスタート



前日までずっと雨模様で、天候はどうなることかと思っていたが、当日ふもとは晴れ。
山の上は20〜30cmのじっとり湿った積雪があった。


ところが朝一のARAI山頂付近はガス模様。
レースコースは山頂リフトを降りてすぐの場所で、インスペ中は左画像のようにまわり真っ白という状態。
コースの中ほどまではほとんど視界がない状態だった。


斜面構成はスタート直後3旗門は急斜面、わずかに棚状になり(3旗門前後)、後半中斜面が続きゴールに入る。

インスペ一本目途中



恐ろしいことに、ポールセットもほとんど視界のない状態で行ったそうで、インターバルも振り幅も「???」という箇所が何箇所かあった。
スピードに乗りそうなセットの直後に異常に深いターンがセットされていたりするのだ。
正直、「流れのあまり良くない」セットであったように感じた。


コース後半はご覧の通り見通しがきくのだがこれとてレース中はガスがかかったり、逆にきれいに晴れたりとめまぐるしい。
最初のハンディキャップクラス、ジュニアクラスのスタート時点ではかなりガスが濃い状態だったが、自分のスタートの時には晴れてくれた。

一本目ゴール付近



ゴール付近。
ガスが晴れればスタート地点まで見通せる。
山頂ゲレンデの一番メインのコースだが、タイムにして30秒くらいという短さである。


一本目レースはエントリー210人強、実際出走約150人、完走約140人という状況。
雪質はザクザクという状態で硫安を撒いてもなかなか効いてこないが、これが穴状に掘れてもそう破綻をきたすことなく通過することにつながったと思う。
これがもっと硫安が効く状況になれば、ぐっと完走率が下がるはずだ。
実際、翌日のレースではそのようになった。

濃霧の二本目

この日のレースは一発タイムレースを行い、上位150名でもう一度レースを行う。
この2回目のレースは、参加者全員のタイム順(遅い人から滑る)
その後に2回目のレース上位30人で決勝を行う予定であった。


まずは一本目完走者全員が二回目レース出走となり、約70人がスタートしたところで、ものすごい濃霧でコース全部がほとんど見えない状態に。
なんとゴールでは光電管が反応しなくなるほどの状態であったという。
ちょっと聞いたことのないシチュエーションだ。


午後二時過ぎにレース打ち切り、一本目のリザルトのみで表彰ということに決定した。

表彰式会場

私は、というと…。
深く掘れたコース上の溝をじっと見ながらのすべりになった。
なんとかこなして、30代男性のクラス(44人出走で最も人数が多い)の完走41人中、12位であった。
やはり30代は一番の激戦区で1秒の中に10人くらいがひしめいている。
出来れば一桁行きたいところだが、スタートが30人くらい早くないと難しそうな気がする。


左画像は表彰式会場となったイン・アット・アライ。
どこのお屋敷か?といいたくなるようなゴージャスな施設である。
これがまた3件ある宿泊施設のうち一番「カジュアルな」ものだという。
もっと豪華な施設があるということらしいが、どんななの?

滑走写真のサービス



表彰会場入り口には出場レーサーの滑走時の写真の見本画像が見られた。
昨年までは、運営スタッフが撮影して閉会式までに現像、販売していたが、今年からプロのカメラマンがデジタル撮影、販売していた。


自分の画像は…
滑りがあまり良い感触でなかったのをそのまま反映したようなものであった。
やはり前回のレースから3週間以上経っていたので、スピード勘が追いついてこなかった。

23日スタート付近



翌23日は通常よくある大回転2本勝負のレース。
天候は曇りだったが、雲は空高く、視界は良好であった。


しかし、気温が上がったのにはまいった。
人によればこの山頂付近でも10℃くらいあったとのこと。
頭がぼ〜っとするほどである。
しかも昨日から日焼けがひどく、焼けた上にさらに紫外線があたる。


気温は上がったが、二日連続して硫安を撒いていくと雪面は前日に比べてだいぶ硬くなってくる。
こうなると掘れた溝が段差になってきて、スキーがたたかれるような状態になる。
正直このようなコンディションは大嫌いだ。
良い思い出がない。
かつてRSFGP初年度の最終戦の最終スタートを切ったときも4月のザラメを硫安でかっちり固めたバーンで、ガスで視界はゼロ。
前転して板を曲げてしまった。
前年、西館山でのiceteeでも気温が高く、深い段状の溝に板がたたかれてDFであった。
ちゃんとポジションをキープして縦に切っていけば大丈夫なのは、頭では分かっているが、自動的に身体が動いていくかはやってみなければわからない。

23日インスペ一本目

左画像はスタート直下からコースを見下ろしたところ。
ご覧の通りゴール地点まですっきり見える。
ポールセットは、だんだん流れの良いセットになってきたが、これは逆にスピードセットになるという側面もあった。
前日の一本目に比べると3、4秒ほどタイムが短くなるセットである。


出走者数は前日より増えて175人。
やはり30代男性は激戦区である実に48人の出走であった。
私はその48人の最後のスタートで、164番スタート。
いろいろな技術レベルのスキーヤーがまともに滑ることが出来るのは、恐らく50人程度ではなかったかと思われる。
70、80人のあたりから転倒やスキーの開放でDFになる選手が増えてきた。
私がスタートする前になると、次々とDFになる選手が急増した。
スタートハウスから見下ろしていくと、一人、また一人と転倒していき「いや〜」な感じがしたものだ。
スタート後、6旗門〜8旗門にかけて斜面の変わり目に振り幅のきついセットが立っていて、そこで次々選手が散っていった。

曲がってしまった!

私はその部分を何とか無難にこなして、後半の中斜面にかかった。
見ると各ゲートにつき、3箇所の溝があった。
典型的な「段掘れ」である。
警戒しながらよく狙って行ったつもりであったが…。
不意に右側のスキーが外れて前に倒れた。
ズザー!と、ずり落ち、見ると3旗門ほど落ちてしまった。
こうなると登り返すのもえらい時間を食ってしまう。
悔しいがDFにした。
いや〜な予感がして板を見ると…
「やっちまった!」
曲がってしまったのである。


左画像の下側が曲がった板である。
通常黄色の矢印のあたりで左右が接するはずなのだが、見ると赤い矢印のあたりで接している。
赤い波線の部分で曲がっているのである。
どうしようか(鬱)
よく、ブリザードは難しい曲がらない板だという人がいるが、私にかかると別の意味で「よく曲がる板」になってしまうのであった。(ちゃんと乗っていれば、ちゃんとターンという意味で曲がりますよ)


最終リザルトを見ると30代男性のクラスでは48人出走の内、2本とも完走したのは27人。
完走率56%であった。
44%がDFとなり、その中に私も入ってしまった。
もう少しやさしくてそこそこのふり幅のセットにすればここまで完走率が下がることはないと思うが、その辺の配慮は今後の課題ではないだろうか。


午後はレースがないのにリフト券はあり、もったいないのでS.グラフィック誌企画の試乗でフィッシャーを試した。


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