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2007年7月29日
教祖、環境のための活動を行う〜野口健の富士山エイドに参加

バス1号車教祖も環境問題を考えているのだ…というか、いきさつはこうである。


某P社がサポートするアルピニスト野口健が進めている活動で、富士山周辺をきれいにしようというものがある。
実は年間で何十回も行われているが、今回に関してはP社が主催者となっていて、社長以下、社員とその家族で数十名+一般参加者加えて総勢約200名で、樹海のゴミ拾いをおこなった。
私もそこに加わっていたということである。


朝8時に西新宿に集合。
バスに乗り込み中央道を富士山麓に進んだ。
バスは合計で3台。


行きは順調ですんなり野鳥の森公園に到着。みな適当に昼食をとった。

開会式野口健のトーク

この野鳥の森公園で野口健氏登場。


開会式(?)が始まり、主催者としてP社の社長から挨拶があった。
続いて野口健氏から挨拶。
彼はTVなどで見たとおり、結構なハイテンションである。
きている緑のTシャツは東京ヴェルディ「ゴミゼロ(530)」モデル。
野口健はヴェルディの環境アドバイザーでもある。


女性ゲストも参加。
女子サッカー(日テレ・ベレーザ所属)の小野寺志保選手
P社アウトドアウエア契約のタレント竹中三佳さん

ごみ分別の説明

続いてゴミ分別についての説明、諸注意などがあった。
当たり前であるが、ゴミは拾ったら適切に処理されなければならない。
そのためには適切な分別が必要である。
説明は地元のNPO法人「富士山クラブ」
この「富士山クラブ」がゴミの捨ててある場所を調査したり、大人数の参加者がある活動の段取りをしている。
富士山麓でゴミのある場所が2500箇所もあるというので、調査だけでも非常な手間であろう。


画像の白いTシャツは某P社が作成した富士山エイド記念Tシャツ。


続いてゴミ回収の現場に向かう前にラジオ体操。
何年ぶりだろうか?
ちょっと順番などが怪しくなっていたりして。

現場に向かう

体操が終わると、本題のゴミ拾いの現場にバスで向かった。
バスを降りて1km前後であろうか?
地元専用林道を進み、樹海の中へと入っていった。


その林道すぐ下の土手に空き缶を主体としたゴミが層をなしていた。
事前の説明は「貝塚のように空き缶が積もっています」というもので、実際も確かにその通りであった。
缶のデザイン、のみ口の形状から、少なくとも20年、おそらく30年前後経過したものばかりであった。
富士山も目立つ五合目以上はだいぶきれいになっているようだが、ふもとはまだまだすごいところが沢山あるようだ。
なにしろ「不法投棄」という概念自体がはっきりしていなかった頃のゴミが大量に残っているのである。

回収作業中

回収を始めてみると、そこは某P社の人間。
必要以上にシャカリキになってしまい、スタッフの方から「ハイペース過ぎます」と言われたりして(笑)


しかし、過去何回も投棄され何層も重なった缶は手ごわかった。
缶の上に土が被さりその上に木が生えていて、もはや地盤の7、8割はゴミでできていると言う状態であった。
表面に見えたゴミを回収していくと次々にまたゴミが現れる。
結局、2時間ほどの活動でそこにあったゴミを拾いきることはできなかった。
全てやりきろうとしたら、もう2、3回やらねば終わらないように思った。
とはいえ、皆でワイワイとゴミ拾いするのも面白いものだ。
「わー!何これ!」
「ものすごい数だよ!」
しまいには
「わー!ミミズでたー!」(笑)

ごみの積み込み



最後に皆で国道沿いにとまっているトラックのところまでゴミを運んだ。
ちなみにこの日回収したゴミは合計約1.5トンとのこと。


このときはドリンクの空き缶が多く(80%位?)、一斗缶も結構あった。
観光地たる富士山麓の宿や飲食店の廃棄物だろうと思われる。
現在の感覚で言えば「不法投棄」なのだが、捨てられた当時はそんな概念も定かではなかったわけで、捨てたであろう人々を恨んでみても意味はない。
重要なのはそこにゴミがあるなら放っておかず、今きれいにしようとするという行動であろう。

トークショーの光景作業終了後は西湖近くにある森の学校でゲストトークショー。
野口健氏本人から、山の清掃活動を始めたきっかけ、それが広がりを見せている現状などの話があった。


日本人が環境やエコを話題にすると、ややもすると「自分の身近でできること」という内側に入っていくような話になりがちである。
あるいは不法投棄の現場などを取材して「この現状は何だ!どうなっているのだ!?」と騒ぎ立てるマスコミも多い。


野口健という人が異質なのは、外に広がっていく発想でやっている点であろう。
「ゴミ拾いなんて地味な作業だけど、皆でやるから楽しくできる」という話があり、ナルホドと思った。
「皆で楽しくやれば、それを沢山の家族、友人に伝えていく」
「皆でやると世間の注目を集めるから、マスコミで取り上げられ、世の中に認知されれば行政も動かされる」
「日本の活動が国際的に話題になれば、世界に広がっていく」


ひとつの例として、
地元自治体は最初、とても協力的とは言える状態ではなかったが、野口健が環境大臣を連れてくるようになったら手のひらを返したように「我も我も!」と活動に協力的になったという。
良い笑い話であった。
他にも興味深い話として、野口健がエベレストの清掃活動をしているうちにネパール現地の人々も清掃ということをやるようになったという話があった。
ところが、元々「ゴミ」という概念自体がなかったために最初は薪など必要なものまで拾ってしまう人もいたという。
本当に昔ながらの自給自足的な生活をしていると恐らくゴミはほとんど出ないのだろう。
現代の文明社会に触れだすと消費型の生活になっていってしまう。
するとどうしてもゴミが出てくるが、「ゴミ」の概念がなければ身の回りに適当に放置してしまう状況になってしまうのである。
そんな人々もいったん清掃をしてみると、身の回りがきれいになると気分が良いということを「発見」するのだそうだ。


野口健を登山家として評価しない向きもあると聞くが、彼は「活動家」なのであって、純粋な登山家とはやはり違っている。
それ故、タレント的な面を強調しているという印象をうけた。


環境問題を肌で感じる機会として、信者の方々にも一度参加することをおすすめします。
興味のある方はNPO富士山クラブ、富士急トラベル、等のサイトを参照してみてください。

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