女子サッカーワールドカップで我が国日本代表「なでしこジャパン」が優勝しました。
ストレートに快挙です。
身体の大きな外人選手に対して、スピードと技で対抗し勝利した…まさに日本人好みの展開でありました。
やはり、日本人がスポーツで世界一を取るためには、体格上のハンデがほぼ必ず存在しますから、そうするしか道がないのも確かです。
また、サッカーというチーム競技であったこともプラスになっていたはずです。
個人種目よりチーム種目の方がスピードと技のシナジー効果が発揮できるというわけです。
今後は、他の国のチームは日本のこの戦い方を「潰す」べく戦法を変えてくるでしょう。
今後は勝つことが今まで以上に難しくなるはずです。
そういう意味では、「なでしこジャパン」は勝てるときにしっかり勝ったと言えます。
私は、パフォーマンスが絶対的に勝っているケース(スキーでいえば全盛期のステンマルクとか)でもない限り、「勝てる時期」というのはかなり限られているものだと考えています。
優れたアスリートにとってポテンシャルとして「勝てる時期」は巡ってきますが、そこで必ずしも勝てるとは限りません。
メンタルの問題で、実力を発揮できないこともあるでしょう。たまたま試合のときに、怪我を負っているかもしれません。
いずれにせよ、競技スポーツでは試合で結果を残さなければ記録には残りません。
「記憶に残れば良い」という意見もあるでしょうが、普通は世界一にでもならなければその種目に関心のない人達の記憶には残らないのです。
女子サッカーは勝てるときに勝ったことで、今後数十年にわたってプラスの影響を残すでしょう。
勝った姿を見て次の世代がまた世界を目指すのです。
資金的に非常に厳しいと言われていた女子サッカーは世界一を勝ち取りました。
アルペンの女子チームは聞くところによると、遠征資金も連盟は出さないという「名ばかりナショナルチーム」との事です。
勝利のためのグランドデザインを描いてきたサッカーと、そうでないスキーとの間の差はますます広がっていくようです。
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