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布教活動の記録(2002年4月)

2002年4月17日
丸沼でフィッシャー/ヘッドの新型リーゼンモデルを試す

わがブリザードの次に真実のスキー技術に近づけるであろうメーカーが例えばフィッシャーやヘッドである。

4月17日丸沼ゴンドラより

某スキー誌企画のスキーテストを利用し、今回はフィッシャーとヘッドのリーゼンモデルを試した。
この日、丸沼高原は雨が降り、ガスがかかりコンディションはかなり良くなかった。


左の画像はゴンドラの窓からの眺め。
この画像の撮影後30分もたたないうちに強風のためゴンドラは停止
正直、メゲそうになった。
ただ、わざわざこんな山奥まで来たから…と思って何とかテストしたのだった。


雪質は全く期待できないと思っていたが、ここまで雪が解けてしまうと積雪の最下層の固い部分が露出してきて案外良かったのだ。

フィッシャー1

RC4 W.C. RC COMPETITION(試乗サイズ178cm)
FT(フリークエンシーチューニング)なる新構造搭載のFISルール対応モデル。
スキー表面に筋状の凸構造を設け、振動を吸収しさらに有効な推進力に変えるというふれこみだ。

確かに板の挙動は安定していると思った。
変な癖も無い。
ただ、推進力にまでなっているとは思えなかった。


「変わったモノを搭載しているのにあまりに素直な」乗り味なのだ。
3シーズン前(99−00年)の選手用の板を思い出した。
つまり、それと似ている?!ということだ。

フィッシャー2フリークエンシー フィッシャー3テール側

向かって左側はトゥピース前の表面、右側はヒールピース直後の表面
サイドウォールは高さが5mm位しか幅が無く、スキーの端は極めて薄い構造。
中央はかまぼこ型に隆起してフレックス、トーションを強めている。


実は、一番感心したのは安定した乗り味に対して、持ってみた感じが非常に軽い点であった。
普通もっと重いはずなのだが、不思議な軽さなのだ。
下図のように立体的な構造で剛性強化して重量を減らすと、えてしてパラパラした乗り味になりそうなものなのだが、かなりしっとりとしている。
これがフリークエンシーチューニングの威力だと言うのか!?

フィッシャー断面図
フィッシャープレート

プレートはプラスチック製の、いわゆる「フレックスを妨げないタイプ」
サイドウォールが低いため異常に厚みがあるように見える。


総じてスキーの真理に近づくのになかなか好適な板と言えよう。
単なる平板にも乗ってみたいものだ。

ヘッドトップ側

HEAD  i RACE(180cm)
フルメタルジャケット構造に、「インテリジェンスチップシステム」を搭載したモデル。


本当はチッププロテクターのついていない「 i GS」(平板といわれている)に興味があったのだが、レンタルには無かったため、今回はこちらのモデルを試乗。

ヘッドインテリチップ

「インテリファイバー」なる繊維が内蔵されていて、高速滑走時など強い負荷がかかると多量に電気が発生し強くファイバーが収縮、トーションを強めるらしい。
負荷が軽いと発生電気の量も少なく、トーションが緩くなり楽に扱えるようだ。


二つの黄色いものがその電気の状態をコントロールする電気回路のチップかと思いきや、これはデザイン上の飾りだそうだ。
実際のチップは板の内部に入りこんでいて分解しなければ見る事は出来ない。


思うのだが、このような明らかな新機軸を試す場合は、それが搭載されたものとされていないものを比較してみたいものだ。


余談だが、ヘッドはテニスラケットにも同様のシステムを搭載しているらしい。
ヘッド社よりロシアのプーチン大統領に贈呈されたスキーにももちろん搭載されていた。

ヘッドプレート

こちらのプレートもプラスチック製で、いかにもフレックスを妨げなさそうなものになっている。
形状も単純で単に高さを稼いでいるだけではないかとも思える。


実際乗った感じは前年のGS用と似通った乗り味だ。
インテリファイバーよりもフルメタルジャケット(メタルシートがトップからサイドにかけてキャップ状に覆っている)構造の方が明らかに影響が大きいようだ。
板の挙動は安定感に満ちておりフィッシャーと同様といって良い。
ただ、しなる感じがフィッシャーよりもねばっこく、むにゅっと「しなり」が戻る時に微妙に板の走りがある。


フォールラインに向かって走らせることも出来るし、大きく角付けすることで深回りも楽にできる。
これまた、予想通り真理に近づけそうな板であった。


レンタルコーナーのおじさんと話していたら、
土日は結構混雑するようで、開始時間には多くのスキーヤーが突撃してきて板の取り合いを始めると言う。
出来れば平日がじっくり試せるのだが、そうも出来ないという方は、くれぐれも仲良くレンタルしていただきたい。
ここまで雪質がボロボロになってしまうと、もう1ヶ月くらいまって、ザウスで試した方が良いかもしれない。


2001-2002シーズン大回転ポールセットの傾向

このシーズンも出場予定のレースは全て終了。
ここで出場したレースのポールセットを振り返ってみたいと思います。


全般的にはカービングスキーの登場以降、
振り幅の大きいセットが主流となっているのはご承知のとおりでありましょう。
カービング以前のスキーではかなり板の振りこみ等が要求されるほどです。


さて、今シーズンのレースに出てみて感じたのは、


1、インターバルの変化が大きい。
ゲート間隔の広いレースと狭いレースが存在していてその差が大きい。
また、ひとつのコース内でインターバルが広かったり狭かったりする。


2、スピードがのるようなセット(インターバルが広い、振り幅が狭い)の直後、急に横に振ってある。
板まかせではなく、能動的な加重、エッジングが求められる。
そうかといって警戒しすぎて前半から遠いラインを取ると大きくタイムロスしてしまう。


3、スルーゲートの配置は横方向に長く流すようなラインを要求するものと、微妙にラインを下に規制して次のゲートへの入りをより厳しくするものがある。


下図は模式的に示してみたものです。
特にこのようなセットがあったわけではありません。

02シーズンのポールセット傾向

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