2002年12月24日
田代スキー場、道場Kにて修業
モノホン選手用リーゼンスキーを持って、久々にポールトレーニングを行った。
いまどきのリーゼンスキーとはどんな乗り味なのであろうか?
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思いがけず、ブリザードマーケッティングジャパン様のご好意により、ドルフマイスター選手と同仕様のリーゼンモデルを使わせていただくこととなった。
板のプロフィールはこちら
当日の田代スキー場はまあまあの天候。
連休明けということでまじめにお勤めしている大人たちはいなくて、明日のトップレーサーを目指す子供たちと、フリーターのスノーボーダーがいた。
今期、雪の降り始めは早かったが、このクリスマスの時期としては積雪は決して多くない。
苗場スキー場もポールを立てるには今ひとつ積雪が足りずこの田代での修行となった。
さすがに標高の高い田代スキー場は雪質も良好で、気温が低いこともありきわめて雪面の荒れにくいコンディションだった。
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ビンディングはマーカーをつけた。
板のカラーと完璧なコーディネートを形成している。(性能には関係がない)
さて、その乗り味はというと…
「しなやかにして、強靭」という表現が思い浮かぶ。
加重にしたがって大きくしなり、かなりの深回りに対応できると感じた。
しなりが大きくなるとリニアに反発力が増大し、グっとゆったりした返りが感じられる。
しなりの懐がかなり深くなったというべきか。
ゆったりと前に押し出すような板の走りも感じられた。
サンドイッチ構造と新型のプレートがこの特性に大きく影響しているようだ。
特に昨年までのダービーフレックス型のプレートのカッチリした感覚と今期のプレートのしなやかな感覚は大きく異なる。
かなり「しなる」方向に味付けを振ってきている。
そうかといって「しなりっぱなし」というわけではなく、しなった底からゆっくりだがしっかりとした返りがあるあたりはさすがである。
この板は自らのサイドカーブを乗り手に押し付けるようなことはしない。
乗り手の加減した分だけ曲がるように出来ている。
ただし、乗り手が後傾してトップが押さえられないと言う事を聞かなくなる。
じつにトラディショナルな一面ももっているのだ。
実際、今回久々のポールトレーニングでスピード感覚が戻らず、スキートップを押さえきれずに思ったようにスキーが回ってこない場面がままあった。
じつに教育的な一面も感じることが出来た。
面白いのは、この板のたてる音である。
キンキンとまるで良質の備長炭のようなかそけき音がするのだ。
この音はカタログに記載されている市販モデルからも聞くことが出来た。
(市販モデル試乗記はこちら●丸沼●ザウス)
意外と選手用と市販モデルには素材、製法に差がないのかもしれない。
今期はこの板でレースを戦っていくのだが、トレーニング不足でかなり不安ではある。
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