神を見るための板たち


02-03 MODEL

2002年7月16日ザウスにてレーシングモデル試乗

9月30日を最終日に閉鎖がきまっているザウスにてレーシングモデルをレンタル


環境が変わると板の性格も大きく変わって感じるものである。
ザウスというのは極めて環境の恒常性が高く比較試験にはもってこいなのだ。


台風7号が去った直後、その雨水も乾ききらないうちにザウスに到着した。

ssaws0716

台風直後、しかもド平日だというのにそこそこ人は入っていたようだ。


大学生サークルらしき若者集団、
ザウススキースクールの受講生の人達
さらにはなぜか明らかに初級者(中級手前?)の人まで…
極めつけはテレマーカー!


さすがに週末土日よりは空いている印象で雪面の荒れもなかなか進まなかった。

sigma_rs1

シグマRSチタニウム
以前丸沼で試したものと同じ183cm。
4月に丸沼で乗ったときはやけにトップ側が硬く感じたものだが、今回は全く印象が異なった。
今回のザウスの環境下で使うと非常にバランスが良い。
前後のフレックスのバランスは絶妙!
硬すぎず、柔らかすぎずなんとも良い感じなのだ。
扱いやすいと言っても良い。




ラウンドトップが強調された先端形状のためかターンは早めに「スッ」と入っていく。
当然、変に暴れるような挙動も無い。
踏めば踏んだだけたわみが生じて乗り手の意思を具現化すべくスキーが働いていた。
縦の走りも健在だ。


丸沼で乗ったものと同じ可能性もあるし、違う可能性もある。
可能性として、板に大きな個体差があるのも否定できない。
それ程ちがう感じがしたのだ。

sigma_rck1

シグマRCKコンプレッサー
FIS規定には適合していないが深回りに対してリスクが少ないのがメリット。
このタイプは大回転用でも170cm台の方が特徴が出やすかろうと試乗に選んだのは176cm。


画像を見ていただければわかるとおり全体に丸みを帯びた形状。
いわゆるキャップ構造になっている。


その形状から01‐02の売り物フィッシャーと似ているのかと思っていたが、それは良い意味で裏切られた。
乗り味が意外なほど素直なのだ。
90%サンドイッチ構造のRSチタニウムと驚くほど近いしなり方だと思った。
ただし、フォールラインへの走りはさすがにRSチタニウムには及ばない。


普通、このようなキャップ型にトップシートからサイドウォールを整形してしまうと、そのサイドカーブを乗り手に押し付けようとするスキーになりがちなのだが、ブリザードが作ると乗り手の意思を反映した乗り味になるのだ。

sigma_rck2

シグマRCKのコンプレッサーシャフト部分。
コア(心材)を貫通してコンプレッサーが補強している。


プレートはシグマRSチタニウムと同様。

sigma_sl1

シグマSLチタニウム
前回丸沼では171cmを試したが、今回は163cmを試した。
(エキスパートレンタルには155cmまで用意してある)


雪質に違いがあるためはっきり断言する事は出来ないが、
171cm台と163cm台ではかなりフレックスの感覚が異なる。
ほぼ同じ厚みで長さが短くなるとスキーは箱型に近づくためであろう、
160cmの方がフレックスは強く感じた。
171cmの方が柔らかく、大きくしなる感じだ。
この感覚が正しいとするならば、163cmの方がたわんだ後の返りが早いためタイムは出るのではないかと思われる。


出来ればスラロームのポールセットで試したいと思った。

p_shop

2階フロアはかつては様々なメーカーショップや付属施設があったが、今では「空家」が多く哀れを誘う。


メーカーショップの中で最後まで居残っていた某P社もご覧の画像の通り。
跡地は黄色い壁に囲われて閉店を知らせる張り紙が貼られていた。
(ちなみに4月30日を最終日に閉店)


滑走後、コーヒーを飲ませてもらう事ももう無い。

ssaws_sunset

落日のザウス


閉鎖前にもう1・2回訪れようと考えている。


しかしながら直前、駆込み需要を狙ってか8月からリフト券を値上げしようとしている。
閉鎖を惜しむ声は多々あったが、このような商売気丸だしのやり方はどう考えても良い印象にはならない。
「どうせなくなれば関係ない」という発想がミエミエである。

戻る
HOMEへもどる

神を見るための板たち

LEGEND

教義

信者の広場(BBS)

布教活動(スキー活動)

栄光のテクノロジー

アミノバイタル教

無雪期山岳修行

Q&A

WEB上の巡礼

特別企画「ソルトレイクに信者がいた」

異端審問所