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2003年1月1日
苗場スキー場道場Kで新年最初の修行

正月も元日のみ休みという勤務パターンのため、今シーズンも元日ピンポイント修行となった。

苗場03年元日晴天

予報では雪であったが、元日の朝苗場に向かううちに見る見る晴れてきた。
まさに神の光が差してきたと言えよう。
左画像は修行開始直前のゲレンデの様子。
よく晴れているのがわかると思う。


暖冬の長期予報のとおり、積雪は少なめだ。
ポールバーンもポールが立つぎりぎりの状態であった。
ただ、気温は低いので雪質は良好。人数滑っても荒れが気にならないコンディション。


例によって午前中はリーゼン(大回転)の修行。
斜度がゆるめでその点では物足りないと思っても振り幅の大きいセットは良い練習になった。


私自身としては新年早々調子は最悪。
スピード勘が戻らずポジションが安定しない。
今期のリーゼン用板はモノホン選手仕様なのでポジションが悪いと全く言うことをきいてくれなくなる。
ターン前半少しでもトップへのプレッシャーが弱まるともうダメ。
かなりしなる板なのに深回りしきれずにターン弧が外側にオーバーしてしまうのだ。


ポールに対する間合いの勘が戻らないのも困った。
深回りが多くなると体軸の傾きが大きくなり外足が少しポールから離れたラインを通るのだが、これがまた勘を狂わせる要因となる。


前者を進行方向縦の勘とすれば、後者は横方向の勘で、この両方が狂っているのだからかなりつらい。
フリー滑走では上手く板がしなって底からグウッと返ってくるのは感じられたのだが、
ポールセットの中で上手くいかない。

M氏のハートSL板

午後はスラロームの修行。
今年もスラロームは試合に出られるメドも立たないし、レギュレーション上は155cmの板も今年限りということで、2シーズン前に購入した170cmのシグマSLKを使い続けている。
私に神の領域を見せてくれた板もこの激変の時代で2年も経つと、さすがに違和感を感じる。


170などというと今時、リーゼン用?などと言われかねないサイズではある。


さて、左の画像はオタキング「松」氏がオークションで(!)購入したというハートの選手用スラロームスキーである。
サイズはミニマムの155cm。
この板と並ぶとSLK170cmは異様に長く感じられてしまうのだった。
ちなみに「松」氏はこの板でライバル達に勝つ!と気合入りまくり。
この日もスラロームしかトレーニングしなかったが、スパスパっとポールをクリアしてかなり上機嫌であった。
乗るものをその気にさせる。
まさに「ショートカービング恐るべし」。


私はというと、体が重くてスラロームの動きに追いつかない。
気持ちと裏腹、のたのたと滑っていたのでした。

超保温アンダー

左の画像は某P社開発のレーシングワンピース用保温アンダー。
着用者から発散される熱を反射して体側に戻すことで驚くべき保温性を実現するという。
「松」氏が試験的に着用して使用感をメーカーにフィードバックしているようだが、その「松」氏によれば、体感温度−15℃の厳寒の丸沼でもレーシングワンピースのままで全く寒くないとのこと。
ただ、透湿性は高くないため気温が高いと結露が発生するらしい。


このような製品のメリットは、いかなる状況でもレーシングワンピースの姿でトレーニングをすることができるということである。
つまり本番レースと同じ空気抵抗条件でトレーニングができるのだ。
空気抵抗の違いは思った以上に体感速度に影響するもので、
「できるだけ本番同様の条件で練習すべし」という原則からすれば、これは武器になる。


次週、軽井沢でプリンスカップで即実戦。


2003年1月8日
軽井沢でプリンスカップ第1戦

今期布教の開幕戦となるプリンスカップ軽井沢に行ってまいりました。

軽井沢03年1月8日

天候は曇りのち晴れであったが、かなり冷え込んでいた。
そのせいで、人工降雪主体のゲレンデは雪質カラカラで雪の上というよりも小麦粉の上を滑っているような状態。
こういうときはワックスを完全に表面から取り除き、ストラクチャーも絶対ストレートでわずかな水分も逃さない!
としなければならないところでありましょう。
自分はというと、元日に修行したまま当初塗っておいたワックスが大体表面からはがれてきたな…という状態であまり手をかけないで行ってしまった。
ストラクチャーを彫りなおすのは無理としても、ワクシング、ブラシがけなどは行ったほうが良いということは結果が証明したといえる。


軽井沢プリンスのコースは最初緩斜面、少しずつ斜度が増していって最後に少し急斜になるが、変に斜面がねじれたところもない。
プリンスカップの行われるコースの中でも難易度は低くシーズン最初の小手調べには最適だと思われる。
ポールセットはユニティの上林卓司氏が担当。
スルーゲートなどは設けずかなりベーシックなオープンゲート主体のセットであった。
しかし、カービング時代らしくそれなりに振り幅は大きくしていた。

軽井沢緩斜面

左画像はスタート直後の緩斜面。
絶対的な積雪が少ないため多少ウエーブ状になっている。
後になって思えばこの部分でいかにスキーに加重してスピードを乗せられるかも勝負の分かれ目になっていたようだ。
ただ突っ込むだけではタイムは短縮できないと思われる。
まずクローチングありきではなくて、加重運動ができてさらにできるならば、クローチングを行うという発想が肝要であろう。

軽井沢斜面変化部

今度は最後に斜面が落ち込んでいく部分。
中央に見える青の旗門の次が全く見えないままターンを開始しなければならない。
この次の赤→青の振り幅がきつく、ここで落とされたら致命的というところだ。
目に見えやすい難所である。


さて、結果は?というと、シニアクラス完走者41人中17位というあまりピリッとしない順位であった。
ラップが53秒であったので56秒台か、もしかしたら55秒台位かな?と思っていたらまさかの57秒台。
このクラスは最も人数の多い激戦区だとはいえ、もう少し何とかならないか!と思った。
ただ、元日の調子の悪さからすればまあまあだったのかな。

軽井沢表彰式

左画像は表彰式で技術代表としてコメントを述べる上林氏。


読者にはあまり関係ないが、私自身、内足が妙に邪魔になっていたような感覚が気になった。
思い返せば加重する体軸が一本になっていなかったように思う。
フリーで滑るとそんなことないのでやはりポールに対する間合いが取れないのかもしれない。


今回使ったドルフマイスター同仕様スキーは、加重ポイントを外さなければ実にしなやかにたわんでくれる。
以前のプレートは踏み始めるとさほど時間差をおかず、グワッと強い返りがあったが、
今回のものはグーっとたわんでいき、そのたわみの底でマイルドに返ってくる。
より深回り対応になっているのがよくわかった。

軽井沢景品参加賞

最後に、今回ゲットした唯一の景品。
スポンサーのカルビーからポテトチップの試供品。
何かもらえるというのはやはりうれしいものだ。


2003年1月23日
焼額山でプリンスカップ第2戦

さて、あっという間に1月も下旬となりプリンスカップも第二戦である。
前回の軽井沢であまりに板の手入れをしていなかったことを反省し、今回は少々下準備をおこなった。
ホルメンのフッ素混ワックスを塗ってスクレーピング、ブラシ仕上げ(手動)をしておいた。
さらにインスペとアップ用に昨年の選手用リーゼン板も用意した。

焼額山03年1月23日晴天

レースと関係ないが、今年から第二ゴンドラの搬器が小さいタマゴ型から最近主流の四角いタイプに変わっていました。
内装に使用感があったので、どこかからか流用してきたようです。
とりあえず広々として良い感じでありました。

焼額スタートエリア

気温は低かったが、天候はおおむね晴れというコンディション。
前の日に結構降雪があったようだ。
非常に温度の低い軽い雪が山全体を覆っていた。
参加者は前回の軽井沢に比べてかなり少なかったようです。


スタート地点もなんとなく人がまばらでした。
皆さん、直前まで板の手入れをしています。
私もソールをブラシなどで再度磨いたりしました。
やはりブラシは手動より電動ですね。
手動ではいつまでやっても終わりません。

焼額スタート直後

さて、コースを見てみると昨年と比べて明らかにスタート位置が下げられていた。
そのせいでスタート直後の廊下状の部分が短い。
インターバルが長くなったこともあり、3旗門を過ぎればすぐに右に折れていく。
しかし、第一旗門が遠いですね。

焼額スルーゲート

昨年のリッチー・ベルガーの細かいセットに比べてインターバルが1.5倍から2倍ある。
コース幅が狭いせいもありそんなに振り幅は大きくない。
まだ二戦目ということであまり難易度の高い設定にはしなかったのか?
スルーゲートは一箇所。(スタート後6旗門目がスルー)
全体に「イケイケドンドン」的なセットといえよう。
個人的にはもっと細かいほうがすきなのだが…

焼額ゴールエリア

ここは斜面変化が3箇所ほどあるが、どの箇所もトリッキーな部分はなくトレーニングのようなセットであった。
左はゴール付近の画像だが、非常にきれいな斜面である。




さて、実際のレースになると温度の低い雪がライン外側に土手のようにたまっていてこれがスピードを殺してしまうことおびただしい状態であった。
運良く自分のラインがエッジングで除雪されたラインができていたらラッキー。
参加者も口々にスピードが出ないと言っていた。
基本的にポールにある程度近いところを狙ったほうがタイムが出たようだ。


私はといえばしっかり内傾した軸を作ろうと少し外足をアウト気味にしたつもりが裏目にでた。
ラインの外側にできた雪の土手に思いっきり乗り上げてしまったのだ。
この場合、ポールと顔面が正面衝突するくらいのつもりで体をインサイドに入れるべきだったと思う。




結局、順位は16位、タイムはトップから3秒強離されるという不甲斐ない結果に終わった。
さらに私の直前に滑った方が優勝者、直後に滑った方が3位と、
間に滑った私は何なの??と、全くやり場のない感情に苛まれる今日この頃なのだ。
私が出た直後に一度コース整備が入っているので、最も悪コンディションで滑ったせいにしたいところだが、私のひとつ前のスタートで優勝されてはまさに「負け犬の遠吠え」になりかねないので忘れよう。

焼額景品

今回の戦利品。
焼額山のハンカチ。




あ〜!練習したいよ〜!

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