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布教活動過去ログ(04年4月山スキー)

2004年4月1日
平標山ヤカイ沢往復(山スキー)

今回はアルペンツアースキーとしてのブリザードをご紹介しましょう。
昨年、ロシニョールのフリートレックで登りに行ったが途中で降りてしまった平標山に今度はブリザードのツアースキー(フリーライドチャレンジ)で挑む。
ヤカイ沢から目指すは山頂!

登山口駐車場

当日は日本中が高気圧におおわれよい天気。
どう考えても山スキー日和だ!というわけで平標に向かったのだ。


朝、ウダウダしていたら麓の駐車場に着いたのは11時。
「こりゃイカン!」とさっさと仕度をして出発した。
画像はザックに斜めにスキーをつけてどんなバランスか歩いているところ。
ブーツは旧型のスカルパ社製デナリ、ザックはデイナデザイン社製タトゥーシ35を使用。

別荘地奥からヤカイ沢

三国小学校の脇を奥に入っていくと別荘地になり、じきに除雪されていない林道に到達する。


残雪の林道を少し行くと左手に目指すヤカイ沢が見えてきた。
まだはるか彼方という感じ。

橋を渡る

橋を渡るとすぐにヤカイ沢の下に出る。
いよいよスキーを登りモードにして登行開始。

ソールにシールを貼る

スキーのソール側にシールを貼り付ける。
シールはアセンションの95mm幅のクリップフィックスタイプを、サイドカーブにあわせてカットしたもの。
糊が超強力で具合が良い。
ただし、粘着面同士がくっついてしまうと大変。
ひと騒動になる。

ナクソービンディングのカカト開放

ビンディングのカカトをパカパカ上がるようにフリーの状態にする。
使用ビンディングはNAXO(ナクソー)。
後のレバー(グレーとオレンジの部品)をバタン!と解放すればそれでよし。
ピボットが二箇所あり、登行時に足の運びがスムーズである、というのが売り。

沢下部

沢の下部。既にたくさんのトレース、シュプールがついていたが、数日前のもののようだ。
後で聞いたら「ワープ」のツアーが数日前に来ていたのでした。

ヒタヒタ登る。下のほうは木が多くザックなどに小枝がひっかかる。
傾斜もゆるくなかなかハイペースで登る?

沢中程

やや傾斜がきつくなってきた。
まだ、スキー場の緩斜面程度。
片斜面だとシール登行が少しつらくなってくる。


まだ標高差でいえば半分もきていない。
1,983Mの山頂に対して登山口は約1,000M、標高差は1,000M近くある。

中腹笹地帯

1,600M付近まで登ると、斜度がきつくなりスキーではなかなか踏んばることが出来なくなってくる。
ザラメ雪の層が足元からザーっと崩れ落ちてしまうのだ。


仕方が無いので途中でスキーは外し、代りにアイゼンを履いて進む。
風が冷たくなってきて雪の表面がうっすら凍り、フイルムクラスト状態。


アイゼンであまり笹に近寄ってはいけない。
笹の周辺は雪の下側が空洞になっていて、ズボっとはまってしまう。

苗場スキー場

振り返ると向かいの山は苗場スキー場(筍山)である。

笹についたエビの尻尾

やっとのことで稜線に出たが、そこから世界が一変する。


冷えて固まった雪をアイゼンで踏みしめるとシャリシャリ音をたてた。


稜線の向こうには谷川連峰の山々が広がっている。
ヤカイ沢の中とは全く異なる広がりのある風景である。
最初はほとんど無風状態だったのに、ビュウビュウ風が吹きまくる。寒い!


笹も稜線上では凍っている。
エビの尻尾が笹の葉から伸びていた。
ここからちょっと盛り上がったピークが山頂である。

平標山頂

山頂に着いたら既に4時に近くなっていた。
登りは実質4時間半くらいか?
大変だ!早く下りないと!


やはり風が強い。
あまりに寒いのでソフトシェルではもたない。
防水のジャケットを重ねて着る。
アイゼンを外し、ピッケルをザックにつけてスキー滑降の準備をあわてて行う。

仙ノ倉山方面

仙ノ倉山方面。
なだらかな稜線が続く。
吹き飛ばされてしまうのか、雪はあまり無い。

山頂付近から土樽方面を見下ろす

平標山頂から、登ってきた反対側を見下ろす。
JR土樽駅方面。


ヤカイ沢とは全く異なる北側斜面である。
上の方は雪がカリカリに凍っていた。


こちら側に滑り込むのも面白いらしい。

ヤカイ沢下りのシュプール

さて、滑り降りるとあっという間に下りてしまう。
最初の10分くらいで500Mは下りられる。
登りでかなり脚はヤバイ状態になっていたが、日頃の加圧トレーニングのおかげで何とか乗り切れるのだ!


ツアー用の板にツアー用のビンディング、ツアー用のブーツという組み合わせだと、やはり剛性感がない。
レーシングスキーの感覚とは違う、というのは百も承知なのだがなんともモッタリしたフィーリング。
ご覧の通りシュプールは幅の広いズレを伴ったものになっている。
一度、レーシングスキー+黒犬靴の組み合わせで滑ってみたいものです。

沢の終わり

沢の下の方はもう木が多くて山スキーというよりはヤブスキーという様相になる。
途中、スノーブリッジが崩れかけて危うく川に落ちそうになったりしながらもヤブを抜けられた。
ヤブを抜けるのに手間取ってここまで山頂から30分強。
それにしても徒歩での下山では考えられない速さですね。

雪の残る三国小学校校庭

三国小学校の校庭。
なにやら畑でも作るかのようにほじくり返していますが何のためでしょう?
→これは雪が空気に触れる面積を増やして早く雪解けさせるためのものなのです。
私も湯沢小学校でやりました。懐かしい光景です。


というわけで、完全徒歩で登った山スキーというのを始めて行ってみました。
正直、登りはかなりキツイです!
しかし、ただリフトで登ってじゃんじゃん滑るのとは全く違った楽しさがあります。


今回は途中誰にも会わず一人ひたすらに登り、滑り降りました。


布教ではなくて修行とでも言うべき状態でした。
信者の皆さんもぜひお試しあれ。

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