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2004年10月23、24日
谷川岳〜一の倉岳〜茂倉岳を縦走
(山中で新潟中越地震に遭遇)


一日目:土合〜谷川岳〜茂倉避難小屋

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。


M「危」氏から、谷川から仙ノ倉・平標への縦走をやりたかったけれど、体力的に不安があるということでもう少し軽めのコースを考えてくれという要望があり、このコースを設定したのだ。
一日目は7時間程度の行動時間で二日目は3時間程度下山するだけという、気合を入れれば一日コースとも言うべきルート設定であったのだ。
(一日でこなすならば、10時間近い強行軍になると思われる。夏場ならば楽勝と思われるが、10月下旬ならばやはり一泊が適当でありましょう)


このプランは要するに群馬県から新潟県へ山を越え徒歩で移動するということなのであるが、今回は先に新潟側の土樽駅に車をデポして先に電車で群馬側の土合駅に向かった。
これが後になって重大な運命の別れ道になったのであった。
土合駅には08:34に到着。そこから、マチガ沢に向かって歩く。
小雨気味の天候の中、軽装の紅葉見物客とともに遊歩道を歩いた。

マチガ沢下登山口

土合駅から約一時間後にマチガ沢下の巌剛新道登山口に到着。


紅葉のマチガ沢が雨でしっとり濡れていた。
山頂方面はガスで真っ白。ちょっといやな予感。
ともあれここからは登山者の世界になる。


M「危」氏はまだ余裕満々。

川になっている巌剛新道

巌剛新道の前半は樹林の中を比較的ゆったり登るのだが、
一部が「道」ではなく完全な「川」になっていた。


昨日までずっと降り続いていた雨が沢の川を大幅増水させていたのだ。
シューズが防水でないと結構ひどいことになるところだった。

マチガ沢の滝

途中の「見晴らし」から見上げたマチガ沢。


ご覧のとおり、中央の白く見える川で水量の多いことがわかると思う。


この辺までは紅葉はきれいだった。

ラクダのコル

登ること二時間程度で尾根に出る。
「ラクダのコル」と呼ばれる場所。
ここより上はガスがかかって視界不良になった。


M「危」氏も少々疲れ気味に…
霧雨寸前の状態で、レインウエアを着る必要はギリギリ無いと思われたが、近眼の私は眼鏡に水滴が付着して困った。


この後は谷川らしく岩場が続く。
画像には写っていないが、結構な人数が入山していた。

寒い肩の小屋

「ラクダのコル」より、クサリ場や滑り台のようなイジワル岩場の連続で正直カメラで撮影する気も起きなかった。
眼鏡を拭き拭き進むこと一時間半ほど、以外にあっけなく肩の小屋についた。


肩の小屋はストーブがたいてあって外とは別世界。
案の定、中は超満員で立っていても居場所に困るほど。
そりゃそうなのだ。何といっても周りには先週に降ったであろう雪の痕跡が…
草も氷が付着しているのだ。
とても落ち着いて昼飯など食えない状況だったのでさっさと先に進むことにした。

ガスで展望の無いトマの耳

肩の小屋から10分弱で谷川岳双耳峰の一方のピークであるトマの耳に到着。
ご覧の通りまたしてもガスがかかって周囲真っ白。
面白くもなんとも無い眺めだ。
中学校の遠足で快晴であったきり、その後4、5回目になるが一度も晴れたことがない。
やはり寒いのでどんどん先に進もうということになった。

凍りついた木

谷川のもう一方のピークであるオキの耳に向かったが、
途中の木や草はご覧のとおり凍りついていた。
ストックでたたくとパリパリと音をたてて氷が割れた。
手の指先もかじかんできて、凍傷にでもなるのではないかと心配になるほどだった。

やはり寒いオキの耳

25分ちょっと歩くとオキの耳に到着。
ここで急に腹が減ってきたので持参のおにぎりを食べる。
新潟側から寒風が吹き付けるので、平たい岩を見つけてその風下に隠れるようにして食べた。
この時点で午後2時頃。


画像はまだまだ元気な(?)M「危」氏。
ものすごく寒いのに以外とたくさんの人がいる。

奥の院の鳥居を通過

オキの耳を過ぎてしばらく行くと、こんな鳥居が立っている。
画像は鳥居を通過する教祖。


「奥の院」と呼ばれる場所で鳥居の先に小さな祠がある。
では「奥でない方の院」はどこかというと、肩の小屋のすぐ近くにあったりするのだ。

雪も降り出した滑りやすい尾根

さらに一の倉岳に向かうが、途中の尾根はかなりスリリングなポイントの連続となる。
どこを踏んで歩くものか少し悩んでしまう箇所も多々出てくる。


さらに極小粒のアラレのような雪が降り始めた。
周りの笹の葉に当たってシャラシャラと音がする。


ガスで視界は無いし、雪は降るしでコンディションは最高に悪い。
ついでに私は眼鏡が曇って気分が悪い。
本当は一の倉沢側は垂直に近い角度でがけが切り立っているはずなのだが、幸いにしてよく見えないため恐怖感も半減なのだ。

使用不能の一ノ倉岳避難小屋

一の倉岳の直前は結構な急斜面を登る。
「うー」とか「あー」とか言いながらやっとのことで一の倉岳に到着。
午後3時15分頃。


画像は老朽化していてほとんど使えないと聞いた一の倉岳山頂の避難小屋。
確かにドアも完全に外れていて、中も水びたしという有様。

茂倉岳山頂

一の倉岳を過ぎるとゆったりとした尾根の道になる。
20分くらい歩くと茂倉岳の山頂にたどり着く。
もうすぐ今日の目的地である茂倉岳避難小屋だ。

茂倉避難小屋の屋根

15分ほど下ると画像のような屋根が見えてくる。
谷川連峰でも最も新しいと思われる避難小屋である。
定期的なメンテナンスが行われていて、別棟のトイレも山中にしてはかなりきれいな状態に保たれている。
5分ほど下ると水場もあり、内部は20人は余裕で収納できる広さだ。
中には四角の低いテーブルまで置いてあって、宴会も可能な感じだ。


M「危」氏と今夜は貸しきり状態か!と思ったらすぐに6人パーティーが小屋に到着。
彼らはみんなで鍋などして大いに楽しんでいた。
実際、人数が多いので室内は暖かくなったのではないだろうか。
4時頃に小屋に着いたがやることも無いので、5時を過ぎると晩飯を食べ始めた。
我々は荷物を軽くしたいので、食事はインスタントラーメンとアルファ米が主でサラミやカップスープなどをプラスするという内容であった。


大体、食べつくしてきた午後6時前、その地震はやってきた。
遠くでゴゴゴ…と音がしたかと思ったらすぐに大きな縦揺れがきて、同じくらい大きな横揺れがそれに続いた。
茂倉の小屋自体は、積雪に充分耐えられるよう斜めの補強がたくさん入っていて、普通の家屋よりかなり強度は高そうであった。
標高は約1,900M、下界の様子はガスがかかってまるで見えず、携帯電話は圏外、ラジオを持っている人もいないとなれば下山するまで情報は全く無い状態。


さらに約30分後、二回目の大きな揺れが…
どうにも情報が入らないので、まさかあんなにすごいことになっているものとは誰も思わず、
「震源はどの辺なのかなあ?」とか、
「途中、崩れていたりしないだろうねえ…」とか
「地殻変動でふもとが近くなったらすぐ降りられて楽じゃない?」とか
まあ、適当な話をしていたのだった。


その日は、8時過ぎには皆シュラフにもぐって眠りについた。(つこうとした?)


二日目に続く

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