画像中赤いラインでひじの角度を示してみた。
123cmに比べて115cmはやはり手の位置が下がっている。
123cmという寸法自体少し長めだとは思うが、115cmまで行くと明らかに従来の基準(まっすぐ立って、ひじ直角)より短い。
滑走写真が無くて恐縮だが、ショートリズムで滑ってみるとストック先端が雪面に届くまで距離がありすぎる印象があった。
(もちろん使用スキーはブリザードのシグマSLKである。)
極端に上体の前傾角をとってやっと使えるという感じである。
なるほど、現在スキー雑誌上でデモの方々が見せているポジションになってしまう。
ショートターンもカービング化が進んでエッジングしている間の負荷が高まり、
結果、昔のような立ち上がったエレガントな姿勢では到底対応できなくなったのだと実感したのだった。
スラロームの場合ゲートを払う必要があるので個人的にはわずか長めが良いような気はするが、
現在使っている123cmから120cm位にしてもいいかな?とは思った。
ストックの長さはファッションの流行ではないので、技術的な理解も伴わず単に短くしても意味は無い。
トップクラスのレーサーも、デモンストレーターもカービングに対応した技術を実現する過程でストックが引っかかってくるという現象を体験したうえで短くしているのである。
ただ、後傾気味の人に短いストックを持たせ、「しっかりストックをつけ!」というと後傾がある程度改善するかもしれませんね。
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