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どうもパッとしないレースが続いたが、プリンスカップも3戦に出場、完走したので何とかファイナル出場権を得たのだった。
今期に関してはポールトレーニングはゼロ。
ポールをくぐるのは全て実戦のみという、アムロ・レイのような戦い方でレースに臨んできたのだ。
さすがに、この間の妙高杉ノ原くらいになるとだんだん勘が戻ってきて、滑っている途中でどの程度上手く(まずく)いっているかわかるようになってきた。
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当日は雨。
それも結構な降りでご覧のように傘を差してインスペする光景も見られた。
この最終戦はこれまでの5戦でのポイント上位が招待されるようにエントリーされるのだが(つまり参加者本人の意思でのエントリーではない)実に約60人がDS(スタートなし)になった。
これは、競争相手の人数が減ることを意味する。
しかし、ほとんどの参加者は激しく降る雨にゲンナリしていたのも確か。
教祖も正直ゲンナリしていた。
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天候が悪いので皆さんプリンスの建物からなかなか出てこない。
板もご覧のとおり、屋根のあるスキーラックに多数立てかけられている。
ご覧の通り、フィッシャーが多い。社会人の多いこの大会、大人はフィッシャーを選ぶ?
サロモンはだいぶシェアを落としていると見た。
以外にストックリーが多く、我らがブリザードよりたくさんあったのでは?
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今回、スペシャルゲストは元ナショナルチーム、ワールドカップスラローム第一シードの木村公宣と現役ワールドカップ選手の皆川賢太郎選手の二人。
雨の中サービスたっぷりで、二本のセットそれぞれに前走してくれた。ご苦労様です。
さて、木村氏が持っていたのがこのアトミック。
見ると売り物のカタログモデルよりも角ばっている。
そう、これはワールドカップなどの選手用板なのだ。
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わかりやすいように拡大画像も用意した。
トップシートとサイドウォールの境目がはっきり角張っていて、サンドイッチ構造をカバーして作られたものと想像される。
ビンディングも売り物の最新型とは違って、昔のエス・バーに近い形のものがついている。
私も含め、スキーオタクの皆様が熱い視線を投げかけていたのだった。
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一本目に関してはセット自体非常に素直で滑りやすいものだったと思う。
ほぼ全て通常のオープンゲートで余程でないと失敗しないのでは?
さて、左の画像は木村氏の前走スタート(一本目スタート)
皆が固唾をのんで見守る中、一言ジョーク(?)を飛ばしながら滑り出した。
滑りはやはり現役引退後まだ間もないのでさすがの早さである。
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こちらは皆川選手の前走スタート(一本目セット)
現役ワールドカップ選手の滑りとあって、これまた皆の熱い視線を集めていたのだった。
さすがにめちゃくちゃ早い。次のターンに移るときにすっ飛んでいくような感じである。
明らかに木村氏よりも内傾が強く、これ以上内側に倒れたら外足が外れてすっ転んでしまうのではないかと思うくらいであった。
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こちらは二本目セットの前走で滑走中の木村氏。
安物低性能のデジカメなものでこのくらいの画像でご勘弁願いたいところ…
位置はスタート直後の中斜面が終わって緩斜面に入ってきたところだ。
非常にベーシックな印象の滑りである。
当然ものすごく早い。
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こちらは二本目セットを前走として滑走中の皆川選手。
上記木村氏とほぼ同じ位置で撮影。
撮影のタイミングが取れずにだいぶターンの早い部分の画像になってしまった。
画像中の青ポールで右にターンした直後の切り替え部分であるが、左脚が既に次のターンへ向かっている。
谷脚がものすごく早く次のターンに向かって開放されているのだ。
雑誌などではスラロームでよく取り上げられていた話だが、リーゼンでも同じような現象が起きていたのだ。
見ている皆は思ったであろう。
「ああすれば早く滑ることが出来るのか…、でも同じようには出来ないなあ…」
私もそう思った。
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雨が降り続いてコース状況はめちゃくちゃになるかも…と恐れていたが、硫安をガシガシ撒いていて意外なほど良好なコンディションであった。
ただし水滴がゴーグルについてどんどん視界が悪くなるのは仕方がない。皆一緒である。
あとでウエアを見ると裾に白く硫安の跡が…きっとあの雪をなめたなら味がしていたに違いない。
順位 |
Name |
Time(1st) |
Time(2nd) |
Time(Total) |
タイム差(秒) |
タイム差(%) |
1 |
優勝者 |
00:32.9 |
00:34.0 |
01:06.9 |
14 |
教祖 |
00:36.3 |
00:37.7 |
01:14.0 |
00:07.1 |
111% |
私はといえば、二本滑ってクラス中(24人)14位といういつものようなピリッとしない結果ではあった。
二本目の中間くらいでコンタクトレンズが浮いてきてしまい斜面が落ちる大事なところで視界が半分真っ白になってしまったとはいえ…
タイム差も優勝者と比較するとパーセンテージで約111%とどうにも良いとはいえない。
まだ15位とかなら飛び賞の可能性もあろうというものの、これではどうしようもない。
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さすがに表彰式は屋内ということで、プリンス内のレストランで行われた。
「今日はコーヒーをご用意しております」
と、雨に打たれた身体にはうれしい配慮も。
ただ、ちょっとコーヒーそのものはあまりうまくなかった…
表彰では、木村氏が場を盛り上げようとノリノリでやってくれていたのが印象的であった。
富良野のスキー学校をやっていてそうなったのか、地がそういうノリなのかは知る由もないが、ついついコクドのスキー場売却or撤退話を思い浮かべてしまう私であった。
とにかく木村氏は良いキャラクターである。
どこでスクールをやっても人気が出るのではないだろうか?がんばってください。
皆川選手は実家が苗場なので予定になかったけれども特別参加といった感じであったが、表彰式のときにものすごく緊張していたように見えた。
オリンピックに向けてがんばってください。
景品が多数あるというのがこのプリンスカップのウリなのだが、最後に「まだなにも景品をもらっていない(かわいそうな)人は!」
といわれて私もノコノコ景品をいただきに進み出た。
最後の最後にブーツのフィット感を向上させるというPOWERRIDE(パワーライド)なる製品をいただきました。
実は6月のI○Iの展示会で見ていて、機会があったら試してみようか…と思っていたのでこれはラッキー。
もともとシェルのフィット感は異常に良い黒犬靴なのですが、一度実地に試してみようかと思っているのであった。→試した記録
今期もプリンスカップに参戦しては見たが、トレーニングなしで望むとあまりに情けない結果になってしまう…
もっと早い人の少ない大会を探そうかなあ〜
プリンスカップリザルトへ
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