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上から時系列順に記事が並んでいます。
最新の記事は画面下にありますのでスクロールしてみてください。

2005年3月14日
妙高杉ノ原でプリンスカップ第五戦

さて、季節の過ぎるのは早いものであっというまに3月も中旬となった。
プリンスカップのシリーズ戦も最後の第五戦である。
第四戦の表万座は都合が悪くて欠席。というか、あまり斜面構成が好きではないので行く気がしなかったということもあるが…

妙高杉ノ原スタート地点

第五戦は妙高杉ノ原である。
ここはシリーズ中最長でラップタイムが必ず1分以上になるという実に身体に優しくないコースなのだ。
しかもガスで視界が不良になることが多くとにかく天候のコンディション次第でやる気が失せる。


さらに今回は2,3日前まで雨が降ったりしていて、レース直前に新雪が積もった。
こうなると一度ザラメ状になった雪が冷やされてガリガリ君になり、その上に新雪がかぶっている状態となる。
そのかぶった新雪がどの程度の厚さになるかでワックスが変わってくると予想された。
はっきり言って現地で見てでもいない限りワックスが予測つかないのは当然といえよう。
こうなるとギャンブルである。
私は新雪の層がそんなに厚くなく、インスペクションでほとんどはがれてしまうものと予測して、結晶の崩れた雪を想定して準備した。
だが、実際はかなりの厚さの新雪がかぶっていてインスペはおろかレース終了まで下地の固まった層が出てきたのは全体の中でもほんの一部でほとんどは踏まれた新雪の上を滑ることとなった。
まさに妙高恐るべし、短時間に大量降雪斬り!なのだ。
結局、結晶がまだ充分原型をとどめたままなので、準備してきたワックス構成では結晶が引っかかってしまったのだ。
雪質別のスタートワックスでも用意すべきであったかもしれない。
まあ悩んでいてもしようがないのでとにかく滑るべし。

杉の原後半斜面インスペ中


当日は結構晴れていたが、風が強く寒かった。
現場に着いた当初は一部ガスっていてちょっとイヤな感じがしたが、レースがスタートする頃にはほとんど問題にならないくらいに晴れてくれた。
とりあえず、視界が良ければヤル気も出てくるというものだ。


今シーズンは巷で言われている通り積雪が多い。
ここ杉ノ原でもゲレンデの凹部分に雪がたまって、斜面変化が少なくなっている。
全体に緩斜面がだらだらと続く印象のコースになっていた。
これはトレーニング皆無の私にとっては好条件であろうと思われた。
要するに簡単になるということである。

インスペ中スルーゲート部分

まずは一本目。


左の画像(インスペ1本目、フラッグはこれから装着)からも難易度としては低い斜面であることがお分かりいただけるものと思う。
斜面もセットもクセがないのでとにかくベーシックにポジションの保持を意識するようにしてみた。

ところが…
思ったより中盤のセットの振り幅が大きい。
外足が雪面をとらえ切れていないような…。
結局ラインが外側にあふれて、タイムロスしてしまった。


結果はクラス中20番目のタイム。
フリップ30セカンドカットに引っかからないが、参加者も30人程度なのでなんともコメントしづらい順位である。
タイムとしては1分16秒2ということで、ラップ1分10秒6に対して約108%であった。
もう少しなんとかならないかねえ…


二本目のセットは一本目よりも振り幅が小さく見えたので、今度はとにかく縦に踏んでいこう、という作戦にした。(作戦というほどでもないけどね…)
この時は結構先を見る余裕もあり、まあマシな滑りになったかなという感じ。
タイムは1分17秒3、ラップ1分12秒1に対して約107%とわずかに改善されている。
最終的に二本合計で、18位。一本目から二つ順位を上げた。

順位 Name Time(1st) Time(2nd) Time(Total) タイム差(秒) タイム差(%)
1 優勝者 01:10.6 01:12.1 02:22.7
18 教祖 01:16.2 01:17.3 02:33.5 10.8 107.6%

今期についてはポールトレーニングゼロ。滑走日数もレース込み合計で15日前後という状況でこの戦績である。
今回のレースでプリンスカップも全五戦中三戦に出走し、なんとかファイナルレースへの出走権を得たのであった。
これも神の板ブリザードのおかげと言えるであろうか。


プリンスカップリザルトへ


2005年3月28日
苗場でプリンスカップファイナル

どうもパッとしないレースが続いたが、プリンスカップも3戦に出場、完走したので何とかファイナル出場権を得たのだった。
今期に関してはポールトレーニングはゼロ。
ポールをくぐるのは全て実戦のみという、アムロ・レイのような戦い方でレースに臨んできたのだ。
さすがに、この間の妙高杉ノ原くらいになるとだんだん勘が戻ってきて、滑っている途中でどの程度上手く(まずく)いっているかわかるようになってきた。

05苗場ファイナル大雨のインスペ風景



当日は雨。
それも結構な降りでご覧のように傘を差してインスペする光景も見られた。


この最終戦はこれまでの5戦でのポイント上位が招待されるようにエントリーされるのだが(つまり参加者本人の意思でのエントリーではない)実に約60人がDS(スタートなし)になった。
これは、競争相手の人数が減ることを意味する。
しかし、ほとんどの参加者は激しく降る雨にゲンナリしていたのも確か。
教祖も正直ゲンナリしていた。

立てかけられたスキー板



天候が悪いので皆さんプリンスの建物からなかなか出てこない。


板もご覧のとおり、屋根のあるスキーラックに多数立てかけられている。
ご覧の通り、フィッシャーが多い。社会人の多いこの大会、大人はフィッシャーを選ぶ?
サロモンはだいぶシェアを落としていると見た。
以外にストックリーが多く、我らがブリザードよりたくさんあったのでは?

アトミック選手用全体

今回、スペシャルゲストは元ナショナルチーム、ワールドカップスラローム第一シードの木村公宣と現役ワールドカップ選手の皆川賢太郎選手の二人。


雨の中サービスたっぷりで、二本のセットそれぞれに前走してくれた。ご苦労様です。


さて、木村氏が持っていたのがこのアトミック。
見ると売り物のカタログモデルよりも角ばっている。
そう、これはワールドカップなどの選手用板なのだ。

アトミック選手用拡大

わかりやすいように拡大画像も用意した。
トップシートとサイドウォールの境目がはっきり角張っていて、サンドイッチ構造をカバーして作られたものと想像される。
ビンディングも売り物の最新型とは違って、昔のエス・バーに近い形のものがついている。
私も含め、スキーオタクの皆様が熱い視線を投げかけていたのだった。

木村前走一本目スタート



一本目に関してはセット自体非常に素直で滑りやすいものだったと思う。
ほぼ全て通常のオープンゲートで余程でないと失敗しないのでは?


さて、左の画像は木村氏の前走スタート(一本目スタート)


皆が固唾をのんで見守る中、一言ジョーク(?)を飛ばしながら滑り出した。
滑りはやはり現役引退後まだ間もないのでさすがの早さである。

皆川前走一本目スタート



こちらは皆川選手の前走スタート(一本目セット)


現役ワールドカップ選手の滑りとあって、これまた皆の熱い視線を集めていたのだった。
さすがにめちゃくちゃ早い。次のターンに移るときにすっ飛んでいくような感じである。


明らかに木村氏よりも内傾が強く、これ以上内側に倒れたら外足が外れてすっ転んでしまうのではないかと思うくらいであった。

木村前走2本目



こちらは二本目セットの前走で滑走中の木村氏。
安物低性能のデジカメなものでこのくらいの画像でご勘弁願いたいところ…


位置はスタート直後の中斜面が終わって緩斜面に入ってきたところだ。
非常にベーシックな印象の滑りである。
当然ものすごく早い。

皆川前走2本目

こちらは二本目セットを前走として滑走中の皆川選手。
上記木村氏とほぼ同じ位置で撮影。
撮影のタイミングが取れずにだいぶターンの早い部分の画像になってしまった。


画像中の青ポールで右にターンした直後の切り替え部分であるが、左脚が既に次のターンへ向かっている。
谷脚がものすごく早く次のターンに向かって開放されているのだ。
雑誌などではスラロームでよく取り上げられていた話だが、リーゼンでも同じような現象が起きていたのだ。


見ている皆は思ったであろう。
「ああすれば早く滑ることが出来るのか…、でも同じようには出来ないなあ…」
私もそう思った。

雨が降り続いてコース状況はめちゃくちゃになるかも…と恐れていたが、硫安をガシガシ撒いていて意外なほど良好なコンディションであった。
ただし水滴がゴーグルについてどんどん視界が悪くなるのは仕方がない。皆一緒である。


あとでウエアを見ると裾に白く硫安の跡が…きっとあの雪をなめたなら味がしていたに違いない。

順位 Name Time(1st) Time(2nd) Time(Total) タイム差(秒) タイム差(%)
1 優勝者 00:32.9 00:34.0 01:06.9
14 教祖 00:36.3 00:37.7 01:14.0 00:07.1 111%

私はといえば、二本滑ってクラス中(24人)14位といういつものようなピリッとしない結果ではあった。
二本目の中間くらいでコンタクトレンズが浮いてきてしまい斜面が落ちる大事なところで視界が半分真っ白になってしまったとはいえ…
タイム差も優勝者と比較するとパーセンテージで約111%とどうにも良いとはいえない。
まだ15位とかなら飛び賞の可能性もあろうというものの、これではどうしようもない。

景品にいただいたパワーライド

さすがに表彰式は屋内ということで、プリンス内のレストランで行われた。
「今日はコーヒーをご用意しております」
と、雨に打たれた身体にはうれしい配慮も。
ただ、ちょっとコーヒーそのものはあまりうまくなかった…


表彰では、木村氏が場を盛り上げようとノリノリでやってくれていたのが印象的であった。
富良野のスキー学校をやっていてそうなったのか、地がそういうノリなのかは知る由もないが、ついついコクドのスキー場売却or撤退話を思い浮かべてしまう私であった。
とにかく木村氏は良いキャラクターである。
どこでスクールをやっても人気が出るのではないだろうか?がんばってください。


皆川選手は実家が苗場なので予定になかったけれども特別参加といった感じであったが、表彰式のときにものすごく緊張していたように見えた。
オリンピックに向けてがんばってください。


景品が多数あるというのがこのプリンスカップのウリなのだが、最後に「まだなにも景品をもらっていない(かわいそうな)人は!」
といわれて私もノコノコ景品をいただきに進み出た。
最後の最後にブーツのフィット感を向上させるというPOWERRIDE(パワーライド)なる製品をいただきました。
実は6月のI○Iの展示会で見ていて、機会があったら試してみようか…と思っていたのでこれはラッキー。
もともとシェルのフィット感は異常に良い黒犬靴なのですが、一度実地に試してみようかと思っているのであった。→試した記録


今期もプリンスカップに参戦しては見たが、トレーニングなしで望むとあまりに情けない結果になってしまう…
もっと早い人の少ない大会を探そうかなあ〜


プリンスカップリザルトへ


2005年4月10日
志賀高原西館山でicetee cupに参戦

プリンスカップも終わり、今季はレースも終わりと思っていたが、知人のお誘いで急遽icetee cup(アイスティー・カップ)なるレースに出てみることになったのだ。
基本的には全員2本勝負(試合を放棄しない限り)ということであったが、直前のエントリーになったため一本目のスタート順は年齢別クラスの一番最後になったのであった。
二本目のスタートは上位フリップ15で以下タイム順。

西館山スキー場



運営はiceteeというボランティア団体である。
このレースの趣旨は、「スキーは生涯スポーツであるから、幅広くいろいろな人が参加できるレースをやろう。」というもので、「子供から年配の方まで、健常者もハンディキャップを持つ人も参加」するのであった。
ハンディキャップスキーヤーとしてはチェアスキーのパラリンピックメダリストまで参加していてこちらは超本格的なのだ。


一シーズンに数戦レースを行いワールドカップのようにポイント制で争う。
個人戦とチーム戦がある。


主催者団体が関西の方なので自然と参加者も関西からのスキーヤーが多い。
正直、滑ってみるまで自分がどのくらいのポジションなのか全くわからないレースであった。
(結局、最後までわからなかったのだけれど)

インスペ風景1

当日は晴天に恵まれ気温も上昇、頭がぼ〜っとするくらいであった。
平地では気温が軒並み20℃を超えていたほどの好天である。


ただ、レースの運営には厳しい状況であったといえよう。
どうしてもコース上の雪がゆるんでしまい、大きく掘れて溝ができてしまっていた。
スタート順の早いハンディキャップの方や女性・子供達はまだ何とかなる範囲だが、われらが大人の男がスタートする頃にはかなりきついコース状況になっていたのだ。

インスペ風景2

ポールセット自体はかなりベーシックというか変にトリッキーなところもない素直なセットであったと思う。
(子供やチェアスキーなどでも滑るため当たり前といえば当たり前なのだけど…)


ただ、コース状況は思った以上に掘れていた。
一本目はまだしも(それでも溝を見ながらラインを選ばないとかなり怖い)、二本目は深く掘れてしまって滑走中のスキーがバラバラと暴れる光景が多々見られた。
二本目に関してはまともに完走する人が減っていたようだ。(私もその一人)
完走してもゴールエリアが波打ってしまい最後に派手な転倒を演じる人も多かった。

滑走中

結果から言うと一本目はコース中ほどでビンディングが開放。
左の画像の直後である。
すぐにリタイヤするのも癪だったのでもう一度履きなおして再スタートしてゴール。


一本目最下位から二本目をスタートしたものの、今度は4旗門目でまたもやビンディング開放。
再スタートしてもまた開放してしまう恐れがあったために初めてレースリタイヤしてしまった。


ちなみにこの大会、コース途中で本職のカメラマンが写真撮影していて(デジタルではない)、撮影後すぐに山を下って即現像プリントする。
そしてなんと閉会式にはその写真が掲示されるというものすごいサービスを行っていた。

閉会式会場

閉会式・表彰式の会場


協賛企業の多さには正直驚いた。
当然景品も多数。
一番目立つところに見たことのある某P社のバナーが…


今回は二本目を完走しなかったので順位記録はなし。
全くもって布教になりゃしない…とがっくりして帰ってきたのであった。


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