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山岳修行(トレーニングに登山)

2005年10月25日
八ヶ岳:杣添尾根から横岳に登る

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。


去年と違って今年の夏は八ヶ岳の山麓で結構目一杯働いた。
9月以降、仕事もやや落ち着いてきたかな?と思って機会をうかがっていたのだが、私の休日にはことごとく低気圧や台風が襲来して、山などに登れば死亡確実という日々であった。


しかし、機会はやってきた。
10月25日、好天が望めそうで風も穏やか。まさに登山日和である。
神のお告げがあった。「汝、山岳修行に赴け!さもなくば人間が腐ってしまうであろう。」別荘地の駐車場

しかし、あろう事かこんなに好条件の日に寝坊してしまった。
こんなに好条件なのに、不甲斐ない自分を呪うのであった。


車を飛ばして野辺山から別荘地に向かう。
国道141号線を野辺山の駅前を過ぎて、八ヶ岳高原ロッジの案内を目指して進む。


「登山者用駐車場8台分」を目指していくのだが、やや分かりづらかった。
別荘地内の状況は昭文社の登山地図はあまり信用ならない。
私もややぐるぐる走り回ってしまった。
左画像がその駐車場。
なるほどちょうど8台分である。

横岳登山口



寝坊してしまったため、駐車場を出発したのは10:15頃。
良識ある登山者の感覚では確実に許容されない時間である。


駐車場から数十メートル離れたところに登山口があった。
目印は公衆電話のような登山届け入れである。


実はこの道を登っていくと二、三度別荘地の道路を横切る。
誰もいない登山道かなあ〜なんて思っていてもいきなり工事の業者さんがいたりしてちょっと興ざめ。
まあ、じきに別荘も見えなくなってくるのですが…

貯水池下のダム

別荘地を抜けてしばらくすると、ダムというか堰堤みたいな施設にあたる。


この施設を横切ってすぐの場所に更に続きの登山道がある。
この辺は登山というより里山歩きのような感じだ。

貯水池脇のあずまや

先ほどの堰堤を抜けてそのすぐ先には「貯水池」という施設があるが、やはりダムのようなものにしか見えない。


ここは南アルプス林道の一部で一般車両は入れないようだが、歩いて回るのは可能なようだ。
その証拠に画像にあるようなあづまやが建っていた。
実はここからが本格的な登山道なのである。
駐車場からここまでで約20分。

高山植物は大切

上のあづまやの左手側に登山口がある。
高山植物を大切にしようということで、なにやら怪しげなマンガの立て看板が…


「高山植物をたいせつに」の看板の拡大画像


拡大してみていただければよく分かると思うが、絵柄といい、セリフ回しといい昭和20年代的な雰囲気である。
一体、いつごろ誰が描いたのであろうか?

踏み跡

昭文社の地図によれば、尾根の高いところをどんどん上っていくようなルートになっている。
いきなり鹿がドカドカと眼前を横切ってびっくりした。
途中、木々もまばらで落ち葉が敷き詰められた道が続いていた(と思っていた)


どうも案内標識が見当たらず、途中からややルートが不明瞭な感じになってきたが、まあこの山はこういうところなのだろうと思い上へと進んだ。
人が歩いた後は木が踏まれて左画像のように剥けているから、この剥けた木を目印にしたのだ。


ところがこれが大きな間違いだったのである。

どうもおかしい道がない



しかし、踏み跡はすぐに途切れ、見えなくなってしまった。
しかも案内標識などは行けどもいけども見当たらない。
そうこうしているうちに完全に道(らしきもの)は完全になくなってしまった。
いくら登山者の少ないルートでももう少し標識や赤テープくらいあるはずなのにそれらも全くない。


どうやら「人の踏み跡」だと思っていたのは「獣の踏み跡」だったのだ。
要するに獣道に迷い込んでしまったわけですね。
それでも前半は木々もまばらで結構良いペースで登れたのだが、だんだん進むのが困難になってきた。
必死にルートを探しながら登った。


高度が上がってくるとかえって樹林は木の密度が高くなり進めない。
仕方なく涸れた沢状の場所を登ったりした。
人が歩くように整備されていないので、岩を乗り越え、倒木をくぐったりしなければならない。
それでも上へ行けば山頂に向かって進むことになっているはずなのでがんばって登った。

尾根は目前

標高も2000Mくらいからかなり急勾配になってきた。
同時に木の密度も高くなり藪漕ぎに近い状態だ。


しかしながら、地図を見ると急勾配になっているということは尾根の登山道に近づいていることを示している。
とにかく先に正規の登山道があると信じて進むしかない。


そして、前方の木々の間から日差しが!
これこそ尾根の上から差し込む光なのである。
あそこまで行けば視界が開けるはず!


最後ににっちもさっちも行かないかのような藪漕ぎを強行突破すると、やっと正規の登山道に出た。
時間は12:40頃。
一体全体、ペースは早いのか遅いのか全く分からない状態だ。

余計なお世話?

しばらく行くと、左画像の通り「弱音はくな」という標識(?)が…。
しかしながらこれからどのくらい時間がかるか全く分からない。


尾根の登山道に出たものの、樹林に囲まれなかなか視界が開けてこない。
身体のほうは、藪漕ぎで結構くたびれていた。


途中、夫婦の登山者とすれ違った。
この時点で登っているので、「今日は泊まりですか?」と聞かれた。
そりゃそうだ…

野辺山方面パノラマ

登山道に出てから約一時間。
樹林帯を完全に抜けて一気に視界が開けた。
野辺山方面、遠く富士山まで見渡すことができる。(画像クリックで拡大表示)

かすんだ富士山




霞んでいるが富士山がこのように見える。
肉眼で見るともっとはっきり見えるけど…

三叉峰

13:45頃にやっとこさ八ヶ岳の稜線に出た。
三叉峰の標識である。
登ってきて、左に進むと赤岳、右に進むと横岳・硫黄岳に通じる。


寝坊しなければ赤岳往復するところだが、今回は時間がないので一番近いピークである横岳に向かう。

西側のパノラマ

三叉峰のちょっと先で八ヶ岳核心部のピークを眺める。
赤岳・阿弥陀岳〜硫黄岳の連なり。(画像クリックで拡大表示)

横岳へのはしご



何とかなりそうだったので横岳を目指す。


途中、やせ尾根がありはしごの箇所があったりする。
ややマル危ですね。
ただ、穂高みたいな「ひたすら危険箇所」状態ではないので心配いらない。
少々アップダウンはあるものの標高差はほとんどないので快調に進んだ。

横岳山頂

三叉峰から約15分ほどで横岳山頂に到着した。
山頂といっても他よりまあ高い場所かな…という位のピークだ。


それでもピークはピーク。
こんな標識が立っているとついつい記念撮影をして悦に入るのだった。


自分の他には誰もいない静かな山頂であった。

北側パノラマ

横岳から北方を望む。
北八ヶ岳、佐久方面の景観が拡がる。
(画像クリックで拡大表示)

渡渉点



下山は、登山道から外れないよう気をつけながら急いで下る。
何しろこの時期は16時30分頃には急に暗くなってくるのだ。
三叉峰から下り始めたのが14時30分頃。
そこから2時間以内で下山しなければヘッドランプ使用になってしまう。
不慣れな道でヘッドランプは避けたい事態である。


幸い下山のペースは上々で、良いペースで下ってきた。
下りは本来の登山道のルートを確かめる作業でもあった。
下りながら見ていると、どうして道を間違えるのか不思議でならなかった。


どんどん下って1900Mくらいまで来た頃であろうか、川を横切る箇所に出くわした。
登りの時に川を渡った覚えがない。
どうやらここで間違ってしまったようだ。

先は長いぞ



そうなのだ。
ここで川を渡らず、まっすぐに登り続けてしまったのが間違いの始まりであった。
渡渉点には左画像のような標識が設置してあった。
ややおせっかい的に「先は長いぞ」などと書いてある。


こんなものがあったのに全く気づかず見過ごしていたのだった。
全く注意力減退もいいところだ。


最終的に駐車場にたどり着いたのは16:20頃。
三叉峰から二時間を切ったタイムで下山したのであった。

八ヶ岳の夕暮れ

車で帰路に着く。
やはり16時30分を過ぎると日は八ヶ岳の向こうに沈み始めた。
さっきまで歩いていた山並みが黒いシルエットになっていた。
広がる雲に夕日が映えて実にきれいであった。


なるほど八ヶ岳というのは比較的気軽に3000M近い標高の山を楽しめるということが良く分かった。
この山行の二日後、山頂付近は雪で白くなっていた。
すぐに11月、雪や霜の降る日も多くなる。


山岳の荒行はまだ続くか?

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