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山岳修行(トレーニングに登山)

2005年11月1日
八ヶ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳)縦走
前編:〜赤岳山頂

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。


先週の横岳往復の成功に気を良くした私は、今度は八ヶ岳の主要な峰を縦走する日帰りコースで修行しようと計画した。
美濃戸を基点とすれば赤岳〜硫黄岳まで、ちょうど一日で回ることができるルートが設定できるのだ。


いずれにせよ早い時間のスタートが切れるかが事の成否を左右するのは明らかであった。
そのため小淵沢の道の駅に車を止め、シュラフにくるまって寝た。
翌朝5時頃に活動を開始。
6時過ぎに美濃戸の赤岳山荘の駐車場に到着した。
赤岳山荘駐車場

やっと空が明るくなり始めた美濃戸。
駐車場には3台ほどの車が置いてあった。
駐車料金は一日当たり1,000円。


「美濃戸口」はこれよりだいぶ下の別荘地内にある路線バスの終着点で、駐車料金は500円。
登山地図によれば、この距離を歩くと約一時間。
駐車料金差額500円の価値は充分にあると思う。


ただし、ここまでの林道はかなりすごい部分があり、すれ違い不可・極端な凹凸などかなり通行に気をつかわされる。


この駐車場を6:15に出発した。

美濃戸山荘



5分ほど上がっていくと美濃戸山荘がある。
ご覧の通り休憩・食事・宿泊などできる施設。
ここが実質的な登山口である。


それにしても寒い。
今年一番の冷え込みだそうだ。
どう考えても山は凍っていそうだ。

北沢、南沢分岐



上記の美濃戸山荘の前に、北沢と南沢の分岐がある。


画像左手側が北沢で車両が通れる林道。
赤岳鉱泉に続く。


右手側が南沢で普通の登山道。
今回は行者小屋に向かうので、往路はこちらのルートを使う。

氷の張った川



沢沿いを登っていくが、川の水面が凍結していた。


やはり氷点下の気温であった。
これが幸いし、運動からくる熱と外気温の低さがバランスして、あまり汗をかかない。
私、汗っかきなものであまり汗ばむと眼鏡が曇ってしまうのですね…
でも、耳が冷たかった。

南沢の登山道



この道はちょっと変わっていて、上に行くにしたがって道が開けてくる。
途中からなにやら川原のような地形になってしまった。


雨が降ると本当の川になってしまうのであろうか?
所々、本当の川になってしまったときにでも使いそうな巻き道があった。


前方の山には朝日が差し始めたが、沢沿いの道はまだまだ日陰で寒い。
この南沢を二時間ほど登る。

行者小屋



ちょうど二時間登ると行者小屋に着いた。(8:15)


最初はあまりハイペースにしないで歩こうと考えていたが、大体標準的な時間であったようだ。


駐車場からほぼ同時に歩き始めた年上の男性と少し話す。
まあ、
「寒いですね…」
「今年一番の冷え込みのようですね…」
というようなありきたりの話ではあった。

水場が凍結



冷え込んだ証拠に行者小屋の水場周辺はご覧の通り凍っていた。
朝8時を過ぎた時点でも気温は氷点下であったかもしれない。


小屋から数十メートル離れたところにテント場があったが、やはり誰一人いなかった。
テント場自体はきれいに整地されていて、なかなか快適そうな感じではあった。
でも、この時泊まるとなると冬用のシュラフでないと寒くていられないだろう。

文三郎道への分岐



テント場の更に先、数十メートルに阿弥陀岳と赤岳の分岐がある。
草に白く霜が降りている。


どちらも壁のような急登だ。
私は赤岳直登なので画像でいうと左側の道を行く。


文三郎道と呼ばれるルートである。

文三郎道の鉄階段



文三郎道はしばらく行くと鋼鉄の階段が現れる。


遠くから見ると赤茶けた筋のように見える。
近くで見ると赤い防錆塗装を施された鉄なのだ。


結構な急登だが、どんどん高度が上がるのがはっきり分かって楽しい。

壁のような登山道





尾根に出る地点が見えてくる。
「あそこまで行けば日のあたる尾根だ!」
と思うとなにやらやる気も出てくるというものだ。


しかし急ですね。

網状の鉄階段



ここの鉄階段は少し変わっていて、ご覧の通り網状の材料でできている。
土砂がたまって階段が埋まってしまわないようにということだろう。


踏むと少しフワフワして、怖いというほどではないが不思議な感じであった。
困ったのは、ストックをつくと網の目にはまってしまうということであった。
仕方が無いのでストックを逆さまに持って突いてみた。
やや持ちにくいが、グリップの幅が網の目よりも大きいのでこれなら大丈夫。
あんまり突くとグリップが痛むので少し注意。

尾根に出た!



一時間ほど登ると尾根に出た。


急に日が当たって明るくなった。
美濃戸側は西なので、午前中の光は八ヶ岳本体に阻まれて届かない。
清里や野辺山側は東なので午前中から日が差すのだ。


東側の山々が美しい。

尾根より阿弥陀岳を見る



尾根から阿弥陀岳方面を望む。


こちらも展望は良さそうである。
真に健脚ならば、この阿弥陀岳から赤岳、横岳、硫黄岳と縦走できるのかも…
私はそこまでの自信は無いので阿弥陀岳はまたの機会にしようと思いました。


阿弥陀岳に向かう人影が尾根の縦走路に見えた。

赤岳への登り



ここは、赤岳・阿弥陀岳・権現岳の三方の分岐となっている。
地図上の距離は本当に短いものの、ご覧のようにいきなり岩峰をよじ登るような状況になる。


しばらくストックの出番はなし。
ザックのサイドに差し込んで両手をフリーにするのだ。


時間にして約25分ほど。
クサリやハシゴのある岩場をよじ登る。

赤岳山頂



9:55に赤岳山頂に到着。
画像にはないが、きれいな祠が設置してある。


画像で私が乗っているのは、赤岳の本当の山頂。
八ヶ岳の中でもこれより高いところはない。(2899.2M)


それにしてもこの日は雲ひとつ無い好天。
比喩ではなく、360度全方位の景観が楽しめた。
南アルプス・中央アルプス・北アルプス・妙高・噴煙たなびく浅間山、もちろん富士山もはっきり見えた。

赤岳山頂から望む富士山



富士山はこんな風に見えた。
7合目(?)から上は冠雪している。


麓にはもやがかかって、その上に富士山が浮かんでいるように見える。
絵に描いたような…という形容がふさわしい。


後編に続く

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