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山岳修行(トレーニングに登山)

2005年6月10日
残雪だらけの苗場山から赤湯温泉へのルートを偵察
(赤湯へのルートは歩行不可能、苗場山往復)

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。


道場Kのシーズンオフ企画でトレーニングをかねた登山というのがあり、その偵察にいった記録。
かぐらスキー場の和田小屋を基点として、神楽峰、苗場山山頂、を通過し苗場スキー場の裏手の山中にある秘湯「赤湯温泉」に下りて行くというプランである。
本番は赤湯温泉に一泊して翌日に苗場スキー場付近に帰ってくることになっているが、今回は偵察山行ということで一日で全ての行程を踏破するつもりで出発したのであった。


本稿は「無雪期山岳修行」と言っているが、19年ぶりの大雪の影響で行程のほとんどは雪上歩行となった。和田小屋から営業の終わったゲレンデを見上げる

かぐらスキー場は今期5月29日まで通常営業していた。
言うまでもなく19年ぶりの大雪のためである。
それから約2週間、スキー場としての営業は終了したもののロープトウを持ち込んでしぶとく練習する一団がいるのだ。
確かにやや短いものの、リーゼンで数双旗のゲートを立てることができる。


まずはこの雪の斜面をドンドン登るのだ。
この画像の地点(和田小屋付近)は7:15出発した。


ゲレンデを登りきったら、クワッドリフトの降り場から少し下って登山道に入る。
大体予想していたとはいえ、いきなり雪に埋もれた状態で少しビビル。

雪に埋もれた木道



苗場方面の登山道は半分川のようなジメジメ道ということで評判が良くないが、そんな箇所は全体でも10分もなかったのではないだろうか。
ほとんどは雪に埋もれていて、まるで神楽峰ツアースキーの登行と同じような雰囲気である。


画像の箇所はかぐらのゲレンデエリア上の木道部分。
この辺が一番木道が露出していた。
それでもこの程度である。

「登山道」の表示があるも一体どこが道

途中、木に「苗場山登山道」という表示があった。
ただご覧の通りこれだけの積雪があり、どこが登山道なのかさっぱりわからない。


事実上、どこを登っても構わない状態。
こういうときにアイゼンが威力を発揮する。
緩斜面ならばなくても構わないが、ちょっと斜度があるとアイゼンが一歩一歩のロスを防止するのだ。


雪は適度なクッション感があり歩行が楽になる。

かぐら山頂付近のまるでゲレンデ状態の斜面

山スキーの名所である神楽の斜面。
ご覧の通りものすごい量の残雪で普通にゲレンデのような状態。
スプーンカット状にはなっているが雪の表面も汚れが少なく良い状態といえる。
首都圏に一番近く、一番状態の良い斜面ではないだろうか。
ただし、和田小屋から約3時間ほど歩く必要がある。


ヘリコプターなどで一気に飛んできて滑ったら最高じゃないか?
それとも山中でキャンプするか?

雪に埋もれた記念碑

顕彰乃碑。
苗場山を初めてスキーで滑降した人の記念碑。
高さが2m以上あるはずなのだがご覧の通り頭の部分が顔を出しているだけ。


夏の顕彰乃碑(2002年)


ここまで来ると標高は2,000Mを超え、神楽峰の頂はすぐそこだ。
この時はかなり日差しが強く、雪面からの照り返しがきつい。
紫外線が強烈で翌日日焼けに苦しんだ。

苗場山本体

苗場山本体。


傾斜の急な山腹では大規模な雪崩が発生していた。
山頂への登山道は全くの無雪状態。
しかしこの位置から山頂がどのような状態なのかはわからない。
しかし、かぐらの状況から、山頂には積雪があるだろうと予想された。


画像左寄りの山頂付近に雪庇が見える。

お花畑に広がるシャクナゲ群落

苗場山本体への登り返し前に高山植物の群落がある。
今回はシャクナゲの大群落が広がっていた。
やはり6〜7月が最も多様な花が見られるらしい。


しかしながら今年は雪の影響で全体に植物の生育が遅いようだ。
(山菜も筍も例年より遅れているという)


このあと例によってきつい登りが待っている。

雪に覆われた苗場山頂

雪のないきつい登りを終え、山頂に出ると光景が一変する。


とにかくすごい積雪量なのだ。
名物の高層湿原はほとんど雪に埋もれてしまい、木道はほんの断片的にしか見えない。
ひとまず山小屋のある山頂付近を目指して進んだ。
山頂湿原に出たのがスタート後約4時間。


夏の光景(2002年同じ場所を反対方向から)

遊仙閣

山頂にある山小屋「遊仙閣」。
無人でした。
付近に足跡が残っていたので管理人の方が最近様子を見に来ていたようだ。


前にテーブルとイスが出ていたので使わせていただきました。
ここで昼飯をたっぷり食う。
しかし、どんどん霧が濃くなり周囲の視界はみるみる悪化していった。

山頂の湿原ならぬ雪原

山頂湿原全体を見渡してもこんな感じ。
これだけ雪が積もっていたので通常立ち入ることも出来ない湿原地帯も自由に歩き回ることが出来る。


12:30頃より赤湯温泉に続く道を探す。
夏ならば何のことはない、木道を案内に沿って進めば良いだけのことなのだが、今回はまるで木道が埋まっていてほとんどヤマカンで進む。


とにかくテーブル状の山頂の縁に到達し、端を進めばルートを発見できるのではないかという発想であった。

ヤブこぎの途中

テーブル状の山頂の縁の端を進むということは、道なき道を進むということになるため当然「ヤブこぎ」になってくる。


困ったことに約2時間探しても赤湯へのルートが発見できなかった。
2時半を回った時点で一旦ルート探しを諦めた。
これ以上がんばっても下山が日没後になってしまう可能性が高かったからだ。


画像はヤブこぎの途中。
シューズのヒモも思わずほどけてしまう。
画像は同行のM危氏。
この笹薮は山頂の縁で、画像中左上の雪は巨大な雪庇である。
その下はガケで切り立っている。
不用意に雪庇の上に立ったりすれば一緒にガケ下へ落下する恐れがある。

赤湯へ向かう木道を発見

赤湯へ行くのを一旦諦め、かぐら方面の下山ルートに向かって進んだ。
そちらの方が標高が高いため、方角は北で高い方に登っていけば間違いなく見つけることが出来るというわけだ。


歩くこと約15分。
なんと赤湯へと伸びる木道を発見。
「諦めたら意外と赤湯へのルートが見つかったりして…」
などと言っていたら本当にそうなってしまった。
世の中そんなモンである。


最初に探しに言った方向が西側に寄りすぎていたらしい。
この木道の先に赤湯方面に向かうルートがあるという案内看板があり、確かにこの道であると確認できた。

雪庇で赤湯に下れなかった

やっとのことで赤湯への道を見つけたもののすぐに巨大な雪庇で先に進めないことが判明!


苗場山頂は有名なテーブル状でその直下のルートは超急坂である。
ガケのような坂に雪庇が張り付いている状態では、危険すぎてどうしようもない。
雪庇の上にでも乗って丸ごと雪崩で落下するなどありうる状況だったのだ。


仕方がないのでもと来た道をたどって和田小屋に戻った。
山頂からの下山ルートに入ったのは3:15頃。
もうギリギリの時間である。(和田小屋まで通常3時間)


しかし雪に覆われた下りの道は実に楽だ。
登りとは違ってアイゼンは使わず、意図的に足を滑らせて下ると一歩で3〜5倍の距離を進むことが出来る。
当然、バランス感覚はスキーのそれが生きてくるのだ。(そのはずと信じよう)
通常、苗場山頂から和田小屋まで3時間ほどかかるはずなのだが、約2時間半後の17:30過ぎに到着してしまった。


この調子だとまともに夏道で登山できるのはあと一ヶ月は無理ではないか?
赤湯へのルート偵察も2〜3週間後でないと雪庇に阻まれ不可能でありましょう。


山岳の荒行はまだ続くか?
(またもや無雪期山岳修行ではなくなった!?残雪期山岳修行!?)

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