丸沼高原スキー場にて05モデル2機種を試乗
04年4月9日にスキーグラフィック誌企画のニューモデルテストセンターに向かったのでした。
今回はスラロームモデルとスキークロスモデルの2機種を試しました。
デジカメ不調(正確には記憶メディアの不調)により、現地撮影画像はありません。
4月10日発売のスキーグラフィック誌に鮮明な写真が掲載されています。
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SIGMA SL MAGNESIUM
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<スキーのスペック>
サイズ(長さ): 165 cm
サイドカーブ半径:13 m
トップ/センター/テール:112,0 / 64,0 / 100,0 mm
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<試乗スキーの情報>
インターナショナルでは、155 ・ 160 ・ 165 ・ 171 cmの各サイズが設定されているが、恐らく日本国内ではFIS規定ぎりぎりの165cm中心の展開になるのかな?
試乗用のスキーも当然165cmでした。
ビンディングはマーカーのレンタル用。
このビンディングはサイズ調整が一発で決まるのだが、元々のプレートにさらに乗っかっているため高さがかなり出てくる。
そのためエッジング感覚がかなり敏感になってしまう。
もっと低くなれば、多分もっとマイルドな感覚になるだろうと思う。
平面的な画像ではよく判らないが、トップショベルの立ち上がりは結構大きい。
ついでに、テールも少し上がっている。
これは、実際の長さに対してエッジ部分の長さを短く設定するためのフォルムだろうと思ったら、案の定グラフィック誌に同様の記事が掲載されていたのであった。
<滑走感覚>
実際、滑走すると158cmくらいの(私感)ターン感覚になる。
こういう形状だと特にトップ部分はパラパラ振動するスキーが多いのだが、ブリザードはやはり違う。
さすがに試乗した日はよく晴れていてザラメザクザクという状況であり、その重い雪の凹凸がトップにぶつかるとさすがにその振動を拾ってしまうようだが、フラットな場所を選ぶと本来の性能が見えてくる。
クイン!と回ってスッと前に進むのである。
結構しなるけれど、ちゃんと戻って来るという感じ。
フィッシャーよりもややソフトでしなりやすいかな?と思った。
ふり幅が大きいスラロームセットで試してみたい!と思わせるフィーリングである。
加重ポイントはそんなにシビアというわけでなく少々の許容範囲があるように感じた。
もちろん大外ししたらダメだが、ちょっと後ろに乗せると板がビュッと走る。
これはかなり良いのではないかな!
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SIGMA X-CROSS TI
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<スキーのスペック>
サイズ(長さ): 178 cm
サイドカーブ半径:16m
トップ/センター/テール: 113,0 / 67,0 / 99,0 mm
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<試乗スキーの情報>
スキークロス用という位置づけのモデル。
178cmという試乗サイズからわかるとおりどちらかと言うとロングターンに適正がある。
表面にはこれでもかというくらい機能構造物が見られる
まず、表面中央部にはダイヤ型の地柄が見える。キャップ構造だがその形状はかなり複雑。
ビンディング取り付け部分のプレートはスラロームモデルと共通。
そのプレートの前後には、振動吸収とパワー伝達に効果がある「シグマインパルストランスミッター」がついている。
ただ貼り付けてあるという感じではなくて、ビスが打ってあるようなつけ方で、このあたりも他とは異なる雰囲気である。
<滑走感覚>
乗ってみると、派手な外見からは想像もつかないほどの「ドッシリ感」が感じられる。
エッジが「ビッタリ」張り付く感じ。
ザラメ雪の海原を切り裂いて進む!とでもいえようか。
当然、スラローム的なキビキビ感は無い。
ただ、ずらそうとするとテール側がスルスルずれたりしてその辺はいかようにもなるという感じだ。
リーゼンのポールセットでもかなりいけると思われる。
ロングターン寄りオールラウンドモデルとしてかなり良い板である。
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