神を見るための板たち

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06 ブリザードのファットスキー

Sigma Titan 9を試す

深いパウダースノーにおいては幅広のいわゆる「ファットスキー」を使うという方が増えている(?)
現在スキーがほとんどカービングになってトップが浮き上がりやすくなったとはいえ、長さが短くなったので全体の面積がそう増えているわけではない。
やはり手っ取り早く、長い板の幅を増やしてしまうのが効果的なのだ。
こんな話を道場Kの親分にしようものなら、「おれは、昔の細い板でどこでも滑ったぞ!」と、とっちめられるのが…。
しかし、がっちりプレートがついたレーシングの板でオフピステだのバックカントリーだのというのは、サーキット走行用の車で林道を走るようなもの(か?)
現代は用途別に板も特化しているので使い分けるのが正しいやり方なのである。(と思う)


数年前から我らがブリザードもこういったスキー出していて、機会あれば是非使ってみたいと思っていたのだった。
「ブリザードにそんな板あったっけ?」と、思ったあなた!
「そんな板見たことないよ」と、思ったあなた!
無理もない。ファットスキー自体売っている店は少ないのに、さらにその中のブリザードのシェアといったら…(以下略)
冗談はともかく…
ブリザードのファットスキーの特徴は、「レーシングのノウハウを投入した基本性能の高い」ファットスキーということになるか。
開発のイニシアチブは北米大陸にあるらしいが、そこにはアルペン高速系レースで培われたテクノロジーがこめられている。

Sigma Titan 9ともかく希少な板である。
板が手元に届いた時は「こりゃあ〜珍しいゾ」と思わずニヤケた。
ところがビンディングをつけないといけないのだが、普通の規格のものではブレーキのレバーが干渉してしまう。
そこでハタと気がついた。「ワイドブレーキのビンディングでないとつけられない…」
と、そのことに気づいたのがショップの玄関前。
新潟は南魚沼市(旧六日町)にあるク○ブという店である。
ここに無かったら、高崎か新潟のI○Iか?!となかばビビッて店に入った。
どちらにせよさらに100キロ以上は離れているぞ!


店に入って事情を話し、「コイツにビンディングをつけたいのだ…」とチタン9を見せると、
「…ブリザードのファットスキーははじめて見ました…」という反応。
やはり…と思ったが、ある意味サ○モン、K△などのファットスキーはありふれているということか。
それらのファットスキーはこのク○ブにも常時10本以上在庫されていた。
しかし、新潟の田舎の店でこれだけ在庫してあるというのはそれだけ需要があるということなのか?
驚いたことにファットスキー用のワイドブレーキ仕様ビンディングはあっさり出てきた。
まあ板がたくさんあるからビンディングもあって当然ということであろう。


さて、実際に取り付けという段階になって板を見ると…
ブーツセンターがうっすら表示されているのだが、どうも普通の感覚からすると異様にセンターが後ろ寄りに感じる。
サイドウォールの厚さのピークや、他にインジケーターのようなものがさっぱり見当たらないので多分そこであろうとは思ったが、ク○ブのスタッフはわざわざサービスセンターに問い合わせ確認していた。
なかなか見事な仕事ぶりといえましょう。

Sigma Titan9 bindingビンディングの様子。
やはりファットスキーの場合はブレーキ幅が広くないと根本的に取り付けできない。
ビンディング自体はレーシングの14で、土台に振動吸収しそうな(?)赤いスペーサーが挟み込まれている。
フリーライド用でそれらしい「ノリ」でデザインされている。
赤いスペーサーもその端は炎の形に型抜きされている。

さて、2月某日、苗場〜田代〜かぐらと半日かけて色々な斜面を試す機会ができた。
このときは気温が上昇して、残念ながらパウダーには遭遇できなかったが、うっすら積もった湿雪程度のコンディションは試すことができた。


印象的だったのは非常に高速性能が高いということ。
かぐらのメイン斜面で、空いていたこともあってスーパーG並みの大きさのターンをしてみたがびくともしない。
188cmという長さもあるのだろうが、やはりアルペンレーシングの技術が生きているのである。
踏込みを強くすると大回転程度の弧も充分描くことが出来る。


ただし、板の幅が広いので整地では内足のアウトエッジが引っかかることがある。
これは意識的に外足に加重を偏らせることで解消できる。
パウダースノーでは問題にならないだろう。
当然のことながら、硬いコブ斜面には向かない。
やはりコブのあるところでは幅の細い板の方が圧倒的に小回りがきく。
せめてセンター部分だけでも細いとだいぶ楽になるだろう。
(同シリーズのチタン8やチタン7だといけそう)

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