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山岳修行(トレーニングに登山)

2007年8月15・16日
日本第二の高峰「北岳」を登る
あまりのキツさに気分は「ブートキャンプ」
前編〜北岳肩の小屋

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。


昨年は山岳修行は日帰り富士山の一回きり。
さらにここ1、2年慢性的な運動不足。
こりゃイカン!ということで、昨年行こうと思って行けなかった北岳をめざした。

芦安駐車場

現在、南アルプスに関してはアプローチの道路に通行規制があり、北岳の日帰り山行は事実上不可能になっている。
夏季の期間のみ、しかも時間限定。
さらにマイカーのみならず、自転車も徒歩(!)もダメという他に類を見ない超強烈規制なのだ。
中央道甲府昭和ICを降りて、竜王からまっすぐ芦安温泉を目指す。
昔からあったであろう芦安の集落を過ぎると、南アルプス林道らしい道幅の狭さに車の運転にも緊張感がはしる。
さらに山奥に市営の駐車場と、休憩や宿泊の施設が数件ある。
市営の駐車場は無料であった。
ちなみに北アルプス上高地もマイカー規制があるが、駐車場は有料だ。
北よりマイナーな南はお金を取れないと言うことか?

ここから各登山口まではバスかワンボックスの乗合タクシー(画像)を使う。
料金は、バス1000円、乗合タクシー1100円と妙な差があった。
なんとなく乗合タクシーにしてみたが、バスよりやや早く走る程度である。
定員一杯乗せるのでバスよりゆったりしているということもない。
強いてメリットをあげれば、自分の車をとめた駐車場から出発し、北岳登山ロ側のゲート前に到着するという点か。
規制ゲートが開くのにあわせて5:10にバスもタクシーも出発。

広河原アルペンプラザ



画像は広河原アルペンプラザ。
6時前後に到着。
更に奥の北沢峠まで行く人はそのままタクシーに乗っていった。
標高1520mとのことで、ここから標高差1600m以上登っていくのだ。


見上げると北岳が壁のようにそそり立っていた。
想像以上の急坂が待っていた。


今回は4DMタイツにナイロンのデタッチャブルパンツ(裾部分を外して半パンにした)で登った。
回りを見回してもタイツ着用者が多く、だいぶ普及してきていることが分かった。
(ただし、圧倒的に某W社の●W×が多かった)
それに加えて私はREMOシステムの腰ベルトを使ってみた。
これは骨盤をより起こすように働き、身体のバランスが良くなるというものだ。
ザックの腰ベルトと干渉しないように気をつけてやればOK。

つり橋



広河原発6:15


いつも頼りきっていたダブルトックを封印。(というか、忘れた)
それだけて足腰の負担はストック無しの3割増し感覚。
荷物は、家を出る前にザックを体重計に乗せたところ約15kg
食べ物が多過ぎたか?
でもね、栄養足りないと具合悪くなるのです。
実際、以前槍ヶ岳でそういう状態になりましたので、用心深くなるものです。


画像はアルペンプラザからすぐのところにあるつり橋。
北岳を取り巻くように流れる野呂川にかかっている。

広河原山荘



上のつり橋を渡るとすぐに画像の広河原山荘がある。
ファミリーが楽しそうにしていたのを横目に登山道に入った。


この日の目標は、北岳肩の小屋。
そのテント場に到達してテント設営し、早めに到達したならば北岳ピストンを行う。
(しかしながら、テント設営で終わりだろうとは思っていた)


さて、登山道に入っていくと案の定、初っ端から結構な急登が現れた。
ストックなしで15kgのザックを背負っていたため、いきなりつらい状況になった。


もう5分以上連続して登ることができない。
出発後25分で耐え切れず大休止。
一度ザックを降ろす。

御池小屋への中間地点



画像は広河原〜御池小屋の中間地点。
ベンチが設置されていた。
道標の奥に「あと半分、ファイト」などと書かれたプレートが立っていた。


ここに至る間にも大休止2回。小休止多数。
同じタイミングのバス・タクシーで来た登山者に次々追い抜かれていった。
最近なかったくらい脚の裏側がパンパンになった。


もう気分は「ブートキャンプ」である。

白根御池小屋


そうこういいながら、白根御池小屋には9:25に到着。
最近再建されたらしく、ピカピカであった。
水場にテント場もあり、泊まるには良い場所であろう。


北岳に登るにも、ここをベースキャンプとしてより軽い装備で往復するというのもひとつのやり方である。
しかし、今回は3000mでテント泊してみたかったのでつらいが頑張ることにする。
30分ほどゆっくりしたが、日陰に入らないと暑くてたまらない。
10:05頃出発。

御池



画像は御池小屋隣にある「白根御池」
本当に小さな池だった。


ここから「草すべり」といわれる場所に入っていく。
更なる急登と容赦ない日差しが待っている。

草すべりの急斜面

左画像は上の御池から見上げた「草すべり」の斜面。
スキー場で言えば超上級コース的な斜度がある。


花畑的なところに登山道がある。
しばらく足元が砂っぽく、ずるずるとロスする感じが気持ち悪い。
しかも日差しを遮るものがなく、2000m越えた標高のはずなのに異常に暑くこれもつらい。
しばらくすると樹林帯に入ったが、今度はハエがやたらと寄ってきて頭にきた。


引き続き5分ほど登っては立ち止まり、20〜30分に一回はザックを降ろして休憩した。
もはや一歩の幅など、靴の長さの8割程度しか前に出せない。
一歩ではなく0.8歩ですね。
例えていうなら、かぐらから苗場山を登ったときの山頂直下の急斜面が延々続く感じ。


右画像は高山植物の花。
(名前はよくわかりません…)

御池・大樺沢ルート合流



御池小屋から標高にして500mほど上がると周囲の雰囲気も変わった。
しかし、途中からガスが発生してきて、見晴らしはゼロ。
向かいに見えるはずの鳳凰三山も全く見えない。


12時過ぎに大樺沢に降りる右俣コースへの分岐点に到達。
この辺から「ひたすら急登」という状況から「ややゆったりジグザグ」という道に変わってきた。
身体も慣れてきたのか、一時より足の運びも楽になってきた。(でも0.8歩ずつ)

稜線に出た



稜線には13:33に到達。
尾根に出てしまえば肩の小屋までは見えたも同然。
…と思っていたが、やはりガスで周囲は見えない。
良いのは涼しいこと。


まだ多少登りは残っていたが、楽しい稜線歩きである。
しかし、標高が高いので調子に乗っていくと空気が薄く頭がクラクラしてくる。
変に「ハァハァ」してしまう。
登山地図上ではここから30分程度で肩の小屋に到達とあったが、とてもそんなペースでは歩けなかった。

北岳肩の小屋



肩の小屋にたどり着いたのは結局、14:35。
建物としては結構ベテラン。
ちなみに
ビール(350)は500円
ペットボトルドリンク(500)は400円
水(多分雨水そのまま飲むとマズイ)は1Lで100円
テント一張り500円
まずはテント場使用の申し込みを済ませて500円払った。

肩のテント場

小屋のすぐ下にテント場。
結構埋まっていて、やや離れた場所に設営した。
一人なので、場所は狭くても大丈夫。
平坦度合いなど、槍・穂高エリアの方が良く整備されていたように思う。
実際やや面が傾斜していた。
テント設営すると既に15時で、やはり北岳往復は翌朝に回すことにした。
実際、周囲もガスっていて視界がなかったしね。


4時頃に食事。
サトウのご飯をお湯に浸し、しょうゆ茶漬けを入れて少しだけ加熱。
ラーメンスープでつくった雑炊みたいなものを作って食べた。
他に具沢山のお味噌汁など。
一息ついたら一杯飲みたくなり、ふなぐち菊水(缶入り)をやった。
この高度ではアルコールはぐりぐり回る。
まっすぐ歩けないほどだ。


6時を回ったらもう寝に入ろうとした。
ただ、地上では最高気温40℃を超えたという日であり、3000mの高度でもそんなに寒くはならなかった。
結局シュラフのなかで下着のみというのが一番快適であった。


後編に続く

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