オフシーズンのトレーニングとして
「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日で閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。

2008年9月2日
三度目の正直か?大源太山の登頂成功!
(大源太山〜七ッ小屋山〜シシゴヤノ頭の尾根一周)

オフシーズンのトレーニングとして当然「ザウス」でスキーというのも「あり」だったが(2002年9月30日閉館)
雪のない山を自分の脚で登るというのもまた足腰を鍛えるには効果的である。

先週27日のリベンジである。(前回は山岳修行前回8月27日の記録をご覧ください)
大源太山に登ろうとするのはこれで三回目となる。
中学時代、先週、そして今回である。
これで登れなければお祓いでも受けてから登るべき山ということになるだろう。

渡渉点ペンキマーク

冗談はともかく、もはやルートは明確にわかっているので迷うことはない。
前回、ヤブこぎへの入り口となった渡渉点のペンキマークももちろん見逃すことはないのだ。(画像)

付け加えると、先日購入した縦走用登山靴のテストも兼ねている。
前回のトレイルランニング用シューズよりは歩くペースはゆっくりになるが、岩につま先など引っかけていくときには大きなアドバンテージを持っている。

渡渉点上の道標

渡渉点のすぐ上に道標がある。

画像でいえば、右手側に登っていく。
しばらくは急登が続く。

最初の登山道

画像はヒキガエル。
体長は約12cm程度か?
地面と同じ茶色で保護色になっている。

コイツは一番大きな個体で、その他中型(体長5cm前後)、小型(体長1〜2cm)がたくさんいた。
沢が多いのでカエルにとっては暮らしやすい環境なのであろう。

橋

この、大源太山に向うルートはとにかく急勾配が多い。
画像の個所も岩を越え、木の根っこを越えていかなければならない。

急勾配ということは、逆に進めばどんどん高度があがっていくという見方もできる。
しかし、しばらくは樹林帯の中で展望はなく「我慢の登り」ともいうべき状態が続いた。

これがホントの渡渉点

スタートから一時間半ほどで尾根の上に出る。

急に周りが開けて見渡せるようになるのだ。
画像は越後湯沢の町周辺を見下ろしている。
山に見えるスキー場のコースは湯沢高原とガーラ湯沢のもの。

この日は日本海側(新潟側)が晴天、太平洋側(群馬側)が曇り〜小雨という気象状況であった。
このあと天候の境目を歩くことになる。

ヤブコギ開始

尾根に出て数分後、先日ヤブこぎでやっと辿り着いたポイントまで来た。
ヤブこぎで5時間かかったのに、今回は1時間半で登ってこられた(笑)
やはり整備された道は違うのであった。

しばらくは楽しい尾根歩きですヨ。

動物の道

さて、山の生き物シリーズ第二段。

なぜかバッタがたくさん跳ねていた。
画像のように黒いような茶色いようなバッタである。

比較的日当たりの良い尾根に大量に生息しているようだ。
日当たりが良いとカエルはいなくなる。

目標の大源太山が見えた

尾根を頂上に向かって進むこと数十分。
だいぶピークが近づいてきた。

よく見ると山頂を示す標識のポールが見える。

山頂直前は傾斜の緩い岩場がいくつか出てきた。
一か所鎖が設置されていたが、正直それが必要とは思えなかった。

松の中に松

スタートから二時間半で山頂に無事到着!
やっと山頂を踏むことができた。

画像を見ていただければわかると思うが、思っていたより広くて、20〜30人くらいは山頂にいられそうな感じだ。
とにかく眺めは良かった。(ただし新潟側のみ)

自分のほかに誰もいなかったのでしばし「ホケ〜」とした。
軽く昼食をとってさらに奥の尾根に進むゾ!

登山道と思いきや

…と思っていたら大きめの昆虫が風に乗って飛んできた。

ふと足元に落下したその昆虫とは、山の生き物シリーズ、今度はセミです。
なんでこんな高い所(1598m)に飛んできたのかさっぱりわからない。
しかも少し弱っているように見えた。
しばらくするとまた風に乗って飛んで行ってしまった。

ササやぶは進みが早い

30分ほど休憩したので、さらに奥へ進む。
こんどはかなり切り立った岩場が続いている。
鎖場が三連で続いていたが、今度は「これ必要!」と納得の壁であった。

かなりスリリングな箇所で、新調した靴の性能が生きるのだ。
正直、握力が極端に弱い方は来るべきではない場所だと思った。

岩場を下ると幅の狭い尾根を進む。

ササやぶは進みが早い

次に目指すピークは七ッ小屋山(1675m)
日本海側・太平洋側の境目の尾根上にあるため、関東の気象状況がストレートに影響する。

行き先は白いガスに覆われている…

遠目でもい上越国境特有のササやぶが見て取れる。
ルートは遠くからでも見えるので道が不明瞭なことはなさそうだが、本当にどうなのかはその場に行ってみないとわからない。

こういうのは勘弁して!

いったん高度を下げたあと登り返しに移るが、いきなりササやぶ攻撃だ!

かなりササがかぶっていて路面がよく見えない箇所が多い。
ここまできた以上は構わず進むしかないのだ。

大源太山までは皆来るが、その奥となると訪れる人数は激減するということであろう。
路面の状態に気をつけていないとどこに足を置いて良いのかわからない。
結構気をつかわされる状況である。

やっと尾根の登山道に出た!

七ッ小屋山の前に清水峠への分岐を通過する。
こういう分岐点はなぜかよく刈りはらわれていて、ほっとする。

関東側から次々と白い雲が湧き上がって、尾根上の視界を奪っている。
ずっと周りの展望はない。
どのくらいまで進んでいるのか、こういった節目でもないとさっぱりわからない。

直登した尾根は向こう側

清水峠への分岐を通過するとまた登り返しが続くが、どんどんヤブ度が上がってきた。
ササをかき分けないと、足をどこに置いて良いのかますますわからなくなる。

前回ほどではないにせよ、どうもヤブづいているようだ。

再び渡渉点

大源太山頂から一時間10分。
ちょうど登山地図通りの時間で七ッ小屋山に到着。

はっきりしたピークではなく、実に地味な山だと思った。
真っ白なガスの中、進んでいたらいきなり山頂標識が現れたような感じだ。

この時点でかなり風が強く吹いていて、すぐに先に進むことにした。

ペンキマーク発見!

一か所だけ、こんな場所がある。
プチ高層湿原とでもいうようなスポット。

歩くと一分で過ぎてしまうような規模だが、ちゃんと木道完備となっていた。
しかし、木道が設置できるのにもう少しササを刈ることはできないのであろうか?

駐車スペース

プチ湿原もあっという間に彼方に過ぎ去ると、今度はディープなササやぶ攻撃の再開である。

両手のストックは完全にササや雑草をかき分ける道具と化した。
かき分けて登山道の路面を確認しながら進まねばならなかった。
結構、水がたまってぬかるんだ場所があった。
ボ〜っと足を踏み入れればずるっと転んでしまう可能性が高い。

このような状態が一時間ほど続いた。
ちゃんとした登山道のはずなのに、脇くらいの高さのササをかき分けねばならなかった。
「またヤブかよ!(怒)」

旭原から大源太山

やっと下山ルートへの分岐の到達!
大源太山頂からちょうど二時間であった。

ちなみに下山せずに尾根を進んでいくと、まず蓬峠、武能岳〜茂倉岳〜一ノ倉岳〜谷川岳と連なっている。
(湯檜曽川を囲む馬蹄型縦走ルートの半分)

ヤブにはいささかウンザリであったが、時間的には満足すべきペース(登山地図通り)だ。

旭原から大源太山

「謙信ゆかりの道」というらしいが、いきなりまたヤブ攻撃!
(もういい加減にしてくれ!)
泣こうがわめこうが、周りに誰もいないので黙って進む。

面白いことに、上越国境の稜線を離れれば離れるほど天候は良くなってくる。
関東からの雲から離れているのだ。

旭原から大源太山

さらに進むとあるところからヤブがほとんどなくなった。
そう!尾根歩きってこういうイメージでしょう!

小さなアップダウンを繰り返しシシゴヤノ頭に近づく。
どんどんいくのだ!

旭原から大源太山

シシゴヤノ頭(1473m)に到着。

地味ながら、標識が立っていた。
ここから本格的な下りルートに入っていく

ここもなかなか眺めが良かった。

向いから大源太山を見る

シシゴヤノ頭から見た大源太山。
ちょうど向い側の尾根から眺める形である。

この角度から見ると切り立った壁が見えて、「上越のマッターホルン」と地図に紹介してあったのを思い出した。

画像クリックで、大きな画像を表示

旭原から大源太山

こちらのルートは基本的にジグザグに道が切ってある。
登りの時の「まっすぐ急勾配!」というのとは全く違った。
昔の人々が使った道というのも「そうなのかな?」と思わせる。

しかし!しばらく行くと、数本の巨木がなぎ倒されて、道を覆ってしまっている場所に出くわした。
山の斜面も木と一緒に崩落していて、普通の道は無くなっていた。

よく見ると、先行者の踏み跡がまっすぐ下に続いていたため、それを辿って無事な道まで下った。
慎重に下ったつもりだったが、足を滑らせ尻もちをついた。

旭原から大源太山

しばらくは狭いながらもジグザグのルートを順調に下って行ったが、また草が深くなってきた。
またもヤブ攻撃である。

ササのように腰や脇の高さまでということはなかったが、今度はやぶ蚊やハエがたかってきて非常にいらついた。
「この虫メ!コノヤロウ!」などとわめいてみても、周りには誰もいない…。

しかし、高度を下げると沢の水音が大きくなってくる。
沢の脇まで下れば、メインの登山道に合流だ!

旭原から大源太山

そして、メインのルートとの合流点。

ここまでくればあと10分前後で林道終点駐車場だ。
ほっとする瞬間である。

今回の花のデジカメ画像は別ページにしました。

山岳の荒行はまだ続く(?)

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