神を見る板たちタイトル

2008年5月31日:池袋でスキーフォーラム


6月5日:有明でカスタムFに出没

いよいよ、09モデルのユーザー向け展示会が始まった。
まずは池袋と有明に出没するのだ。

スキーフォーラム会場2008年5月31日:池袋

5月は天候不順の日が多かった。
私が訪れた日も雨降りで風も冷たく、遠く新潟から訪れた方でさえ「寒い」と言っていたほどだ。
昨年まではウエアメーカー主体で目白のD社を借りてイベントを行っていたが、今年はスキーの業界団体が声をかけてウエア・グッズの主だったメーカーが揃った。
(R社系、N社は不参加)
これだけ揃うとお客さんとしてもかなり楽しめることだろう。
一発で何でも見られるというのはやはり魅力に違いない。
だいぶ昔だが、各社それぞれでイベントを行っていた頃は「全部回るの大変だよ」などといわれたものだ。
業界各社としても、集客のある都内でこれだけの場所を単独で確保する体力など無いということなのであろう。
かく言う私は業界の方々と久々の再会が多く、なかなか面白かったというか疲れたというか…。

ブリザードのブースにはほぼ全ラインナップが展示されていた。

山スキー用ビンディング

今回初めて見たもの。

山スキー用のIQ対応ビンディング。
登行するときにはかかとの固定を開放して歩きやすくなる。
(中央のレバーを開放することで切り替え)
マーカーのデュークタイプをIQ対応にモディファイしたものだ。
ブーツつま先のコバ押さえの部分は高さ調整可能。
どういうことかというと、ゲレンデ用ブーツもビブラムソールが張り付いた山スキー兼用靴も両方対応可能ということなのだ。
フリッチのディアミール、ナクソーあたりと競合する。
見るからにガッチリしたつくりでハードな滑りに耐えられそうだ。
個人的に試してみたいアイテムのひとつ。

下のスキーのIQレール部分にはまっている黒いプレートは何かというと…

IQテレマーク用プレート

なんと、IQスキーをIQシステムを生かしたまま、テレマークにしたい方のためのアイテムなのであった!
中央にたくさん並んでいる穴はこのプレートと板を固定するビス穴。
一箇所だけ使う。
テレマークのビンディングはつま先付近のみ固定するが、画像で言うと向かって右側、離れたところに二つ穴がありそこがビンディング固定位置となる(はず)
ファットスキー、セミファットで山スキー、テレマークをやる方にも信者の門戸が開かれたのである。
ただ、テレマーク用のプレートは見るからにひとつずつ旋盤削りだしであり、世界的にも数が少なそうである。
気になる方は今すぐチェキラー!

有明ブリザードブース2008年6月5日:有明

池袋の翌週はいよいよ販売店イベントに突入なのだ。
大手I○Iのカスタムフェアが今回は有明TOCで始まった。
かなりスペースも広々取っていて、ブーツコーナーなど混雑が改善されたようだ。

われらがブリザードのブースに行ってみると、レーシングとデモのモデル中心に展示されていた。
まあ、客層からいってそうなりますね。
見ていると結構ブリザードに興味を持つ方が多くなったように感じた。
画像もブリザードのカタログを取ろうとする仕事帰りの男性が写っている。

この日一緒に行ったsakanaya氏は、頼まれもしないのにブリザード使用のヘルプスト選手の08シーズンWC全滑走映像を編集してブースに持っていった。
ブースにいたN村氏に喜ばれたのはいうまでも無い。
今後、カスタムFなどで流されることもあると思う。
会場を訪れる方は、ぜひ神の板の切れ味をブリザードブースでご覧いただきたい。

ホルメンのブース

この日、ブリザード推奨ワックスであるホルメンコールのブースで面白いものを見せていただいた。
最新のレーシングフィニッシュ(一般にはスタートワックスというが、ベースのワックスに対して最後表面に施すものという意味でフィニッシュという)である。
その名は「ハイブリッド・スピードパウダー」
画像中央の円筒形の容器がそれである。
ホントに最新のナノテクノロジーを使って、滑走面に付着するなどというレベルではなく、ほとんど同化しているのではないかというくらいしっかり入り込むとのこと。
温度に応じて、コールド、ミッド、ウエットの3タイプがある。

左の怪しげな三角フラスコは何かというと…ナノテクノロジーを体感してもらおうという「dry water」なる物質が入っている。

ナノテクノロジーのデモンストレーション

フラスコから取り出した白い粉。
怪しいものではありません。
ただ、ナノテクを使って水をコーティングして出来た粉末なのである。
分子レベルだから液体の水をコーティングによって粉末状に出来るとのこと。
別にスピードパウダーが水を含んでいるわけではないらしい。
これだけ細かい物質を扱う技術があり、それが大きなアドバンテージになっているのだ。

画像の説明をすると…
白い粉末を手のひらに載せて(一番上)

上から押さえるように粉末をこすると(二番目)

サラサラな粉末からしっとりした状態になってくる。
ナノテクのコーティングがはがれて中の水分が出てきたのだ(三番目)

最後にはほとんど水になってしまう(四番目)

ホルメンのブースで色々話を聞いた。
片桐選手が全日本のSGで優勝したときは、国内初使用。
試験的に使ったところ、デビュー・ウインになったという。
このスピードパウダーはあまりに滑るために、その後メーカーの垣根を越えてナショナルチーム全員使ったらしい。
要するに現時点で一番滑るスタートワックスと言って間違いないと思われる。

ナノテクで何が変わってくるかというと、滑走面に対して同化するといえるほど付着(というか、入り込む感じ)し、その効果が桁違いに長持ちするとのこと。
通常、スタートワックスというと試合一本の効果というイメージがあると思うが、このスピードパウダーは翌日までも良く滑るという。
それゆえ「スタートワックス」ではなく、「レーシングフィニッシュ」と呼ぶのが適当だと思う。

ただし、通常のパラフィン系ワックスの下地はきちんと作っておかなければならないそうなので、これだけで済まそうなどと考えてはいけません。

ちょっとスキー板自体の話題からはそれましたが、レーサーには興味がある話題であろうということで、掲載いたしました。


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