2009年1月某日:09モデル選手用GSに乗ってみる
ルールの適用に猶予があるとはいえ、時代はR27に突入しているのだ。
R21から27というのはかなりフィーイリングが異なる。
これはブリザードに限らずどこのメーカーもそう感じるはずなのだ。
全体像
さて、R27のリーゼン(GS)用スキーである。
マスターレース(いわゆる選手用)であります。
長さは192cm。
トップ部
R27になって一番印象が変わったのがトップ部分でありましょう。
明らかにR21時代と比べて細くなっているのだ。
トップシートの下に入っているメタルシートは完全にカバーされており、さながら1ミリ厚のキャップ構造のように見えなくもない。
シリアル刻印部分
テール部分には何やかやとスペックがツラツラと書き連ねてある。
曰く、
品番:19011
半径(サイドカーブ):27.0
サンドイッチ構造 サイドウォールつき
…ってな感じでしょうか?
なんとシリアルNOが打たれている…
08/267だそうである。
267台中の8番目なのか、08年製造の267番なのか?
プレート部
デルリン樹脂のプレートと、それに乗っかったビンディング。
思えば自分で乗る板でデルリンプレートは初めてではないか!
数ミリ高さが低いだけなのだが、どんなものだか興味はある。
さて、屋外に持ち出して実際に乗ってみよう。
斜面に向かうだけでするするとフォールラインに向かって進んでいく。
これは初期のチューンが良好なためであろう。
全体に「ビシッ」としていてブレる感じは微塵もない。さすがヨーロッパのカリンカリンバーンでも勝負できそうな感覚である。
ターンに入るとそこはR27規格、R21と比べてトップから入っていく感覚はほとんどない。
恐らくほぼ10年前のサイドカーブになっているのだろうと思う。(ヘルマン・マイヤーが長野五輪で使ったA社のスキーも10.26なんて名称だったし…)
自分で身体を積極的に動かしてターンを作っていく感覚が必要である。
ポールセットに入るとその傾向はよりはっきりする。カービングの強い板のつもりでターンをしようとしても曲がりません(笑)
そのかわり方向を決めて踏み込むとエッジはかっちり雪面をとらえてドバッと走るのであります。
その時のエッジのとらえの強さは驚嘆すべきレベルにあるといえましょう。
まさに神の見えるエッジのとらえです。
やはり、ワールドカップの映像など見ていてターンに入るときにスキーをスライドさせ、方向を決めていってからエッジングに入っているように思ったが、これもそのような使い方になるスキーである。
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